[ルポ]“水の都とやま”推進協議会 第5回総会を開催!2022年5月15日(日)
神通川によって生まれ、神通川と共に育ってきた富山の歴史と文化を尊重し、その名残である松川、いたち川、富岩運河を一体化した環境整備を進める。それとともに、富山城の西のお堀を復元し、“水の都とやま”の“顔”となる「夢の神通回廊」を創造することによって、市民の誇りを取り戻し、富山市の発展に貢献する。そんな目的で設立された“水の都とやま”推進協議会の第5回総会が、5月15日㈰午後2時から、富山電気ビルデイングにおいて開催された。また、中川忠昭氏(富山県議会議員)による記念講演も行なわれた。会員など25名が出席した。
最初に、今回出席できなかった浅岡節夫会長の代理で、中村孝一理事長があいさつ。
その後、事務局より総会に先だって行なわれた理事会において、①富山市丸の内2丁目町内会長の木村正人氏と、総曲輪地区ふるさとづくり推進協議会会長の中林達男氏の入会が承認されたこと。②中川忠昭県議と、五十嵐務県議の顧問就任が承認されたことが報告された。また、③昨年(2021年)10月14日に、藤井富山市長と三浦副市長に、「松川・城址公園環境整備に関する要望書」を提出したことも報告された。
また、話題提供として、松川浄化用水導入施設についても紹介があった。
▲浅岡節夫会長に代わり、挨拶する中村孝一理事長
▲司会の尾山謙二郎理事
▲報告事項と話題提供(中村青児理事)
第2部 記念講演
中川忠昭氏(富山県議会議員)
「松川を活かしたまちづくり」
2003年は神通川の馳越線工事100周年で、「川と街づくり国際フォーラム」が開催され、私も仲間とサンアントニオを訪れ、本当に感動し、松川が大変似ている環境だと確信した。知事と市長が変わったが、2人に共通しているのが、「幸せ」という言葉。来年は馳越線工事120周年に当たり、私たちのライフスタイルを考えながら、どんなまちづくりがいいのかを考えるいい年だ。松川を活かすには、馳越の歴史と共に、立山から流れ出る水が、常西合口用水を経て松川に流れてきて、いたち川、神通川へ流れているという事実を語れることが大事。まちづくりという点では、街の中に公園を作るという発想から、公園の中に私達の街がある、と発想の転換をしてはどうか。また、街の中に用水がなくなり、潤いがなくなっているため、駅前の噴水のようなものや円筒分水槽のようなものを街のあちこちに作ってはどうか。松川べりでは、再開発が言われている佐藤工業さんの場所と桜木町が重要。そして、何と言っても、まず富山市が街のグランドデザインを作ることが一番大事。そして、県と協議をし、民間と役割分担しながら進めていくということだと思う。
※詳しくは、“水の都とやま”推進協議会のサイトへ(こちら)
【訃報】協議会が行なわれた5月15日、当協議会の名誉会長・池田武邦(たけくに)氏(建築家・日本設計名誉会長、富山市庁舎やハウステンボスの設計を統括)が逝去されました。98歳でした。謹んでお悔やみを申し上げるとともに、 ご生前のお姿を偲び、 ご冥福を心からお祈り致します。