蜃気楼(魚津市)
写真提供/桜井正さん(魚津蜃気楼研究会)
富山県の春の風物詩の一つといえば、魚津市の海岸で見られる「蜃気楼」ですね。魚津市埋没林博物館のホームページによれば、蜃気楼の季節は、3月下旬から6月上旬にかけてで、2〜3日晴天が続き、気温が高く、海岸で穏やかな北北東の風が吹く日に発生しやすいとされており、短いもので数分、長ければ数時間にもわたるそうです。
蜃気楼は、上暖下冷の空気層の間で光が屈折して観察者の目に届き、風景が伸びたり反転した虚像が見える現象です。上暖下冷の空気層は、従来、富山湾に流れ込む冷たい雪解け水が、大気の下部を冷やしてできると考えられてきましたが、最近の調査では、下層が冷やされるのではなく、むしろ上層に陸地から暖気が流れ込むことでできるとも考えられているそうです。
なお、蜃気楼には大別して上位蜃気楼と下位蜃気楼とがあり、上位蜃気楼は、実際の風景の上側に伸びたり反転したりした虚像が見え、下位蜃気楼は逆に、実際の風景の下側に虚像が見えます。魚津で普通「蜃気楼」といえば上位蜃気楼を指し、下位蜃気楼と区別するため「春の(春型の)蜃気楼」と呼ぶこともあり、下位蜃気楼を「冬の(冬型の)蜃気楼」と呼ぶそうです。
同ホームページでは、富山方面、射水方面、黒部方面のライブカメラ映像が見れるほか、蜃気楼出現予測のページや過去の出現記録のページもあります。
また、魚津市内外の写真愛好者による魚津蜃気楼研究会では、蜃気楼のPRやガイドを行なう他、同研究会のホームページでも、蜃気楼発生予測や多くの写真を交えた観測記録を発信しています。観測できるおすすめの場所は、海の駅「蜃気楼」の無料駐車場(100台以上駐車可)で、研究会のメンバーもここで観測しているそうです。
規模によっては肉眼では見えにくいものもあるため、双眼鏡(8倍〜10倍)はあった方が良いそうです。その他、帽子、日傘、サングラス、日焼け止め、飲み物・食べ物を用意して、1日をつぶす覚悟で時間に余裕を持って行くのがおすすめとのこと。来る前に終わってしまったとか、帰ってから出現したとか、というのはよくあることだそうです。
























