6. 道

 道路は、人や物を安全かつ速く運ぶために、産業や経済活動を支える基盤として整備されてきた。道路には、物を遠くまで届け、人々の通勤圏を広げ、渋滞による時間の損失を減らす機能が期待されてきた。その一方で、まちなかの街路では、沿道の土地利用や人々の活動と一体となった生活空間としての機能も忘れてはならない。家の前で人が立ち話をし、店先に品物が並び、道端の祠や地蔵を近所の人が掃除する。街路は、単に目的地へ移動するためではなく、生活の一部が屋外に現れ、人と人とが接触する空間として使われてきた。


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