千巌渓(上市町)
大岩山日石寺のそばにある癒しスポット
2023年6月号のこのコーナーで「おおかみこどもの花の家」を紹介した際、大岩山日石寺の八十八ヶ所霊場駐車場に車を停め、近くに小川(大岩川)が流れ、雰囲気のよさそうな場所があるなと感じていましたが、その後、そこが「千巌渓」という名所であることを知り、出かけてみました。
今回も八十八ヶ所霊場駐車場に停め、夫婦岩のそばの小道を数分降りていくと「千巌渓遊歩道」の看板があり、少し降りると「千巌渓 奥之院行者窟」という看板があり、矢印の通り右手に進んで行くと、崖の洞窟に架かる橋が見えてきました。そこに行くには、ちょっと足元の悪い場所を通る必要がありスリリングですが、右手に滝が落ちる水の音が聞こえ、渓谷の雰囲気を満喫できました。なお、洞窟に渡る橋の右手には赤い欄干の階段があり、水の流れを楽しむことができますが、上で行き止まりになっていました。
「とやま観光ナビ」のホームページによると、千巌渓は2018年8月、日本蘚苔類学会の定める【日本の貴重なコケの森】に選ばれたほか、令和5年度の【富山県うるおい景観とやま賞】の景観保全部門賞を受賞したそうです。
また、「立山黒部ジオパーク」のホームページによると、千巌渓に広がる奇岩は火山活動がもたらした火山砕屑岩で、日本海拡大の過程で噴出した約1600万年前の岩石とのことです。川の流れによって川底や側面が削られ、この峡谷や滝が作られたそうです。