釈泉寺 円筒分水槽(上市町)

昭和26年から8カ年で完成


▲分水比は、右岸0.49、左岸0.51。溢流(いつりゅう)円筒の溢流頂は鋼板で保護されている。

 以前、「東山円筒分水槽と貝田新円筒分水槽(魚津市)」、「赤祖父円筒分水槽(南砺市)」をご紹介しましたが、今回は、上市町釈泉寺にある円筒分水槽をご紹介します。
 早乙女岳に源を発する上市川の沿岸域は、豪雨時に水害、夏期には深刻な水不足に悩まされ、水争いが絶えなかったそうで、昭和26年、民主的な分水の為の組合が組織され、8カ年で円筒分水槽などの農業用水利用施設が完成しました。上市川上流釈泉寺に頭首工を設け、共通幹線水路を経て円筒分水槽(直径9・3m)で右岸及び左岸幹線水路へ分水していて、右岸幹線水路へは上市川の河床を逆サイフォンで横断(長さ100m)して接続しています。
 なお、小型車なら近くまで行くことができますが、途中舗装されていない道もあるため、手前で停めて歩くのがよさそう。グーグルマップのクチコミが参考になります。 

 


▲途中、頭首工が見えます。


▲円筒分水槽の付近は舗装されている。

 

 

 

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