真言宗 法界山 常楽寺(富山市婦中町千里)
「木造 十一面観音立像」「木造 聖観音立像」が大正15年に国宝(現 重要文化財)の指定を受け今年100周年
中部広域農道沿い、千里山荘の近くにある法界山 常楽寺は、伝承によると702(大宝2)年に創建され、七堂伽藍、一千坊の下寺をもつ大寺だったといわれる。しかし、その後、勢いが衰え、廃寺同様だったこともあったが、「木造 十一面観音立像」「木造 聖観音立像」が1926(大正15)年に旧国宝(現 重要文化財)に指定されたのをきっかけに復興し、今日に至っているという。
常楽寺本尊の「木造 十一面観音立像」は、藤原時代前期の作と伝えられている、高さ185㎝の杉の一木造りの立像。開祖行基が一刀を入れるごとに三度礼拝しながら刻んだ作品と伝えられ、初めは金色に塗られていたようだ。冠につけている10個の小さな顔は形だけが残っている。横から見た姿も堂々としており、常楽寺の古さを物語る立派な彫刻である。
「木造 聖観音立像」は、もとは山田村の宿坊というところにあったと伝えられ、栴檀の一木造りで刻み方による趣もある。頭には幅広い宝髻(髪を頭の頂に束ねた所)を結び、全身に力強さと神秘感を漂わせ、しかも妖麗さがある平安時代初期の密教美術の影響が見られる逸品。「木造 十一面観音立像」よりも早い時期に作られたと考えられている。
同寺では、毎年4月18日の観音の縁日に一般公開しているが、今年は国宝(現 重要文化財)指定100周年を記念し、会期を延長(〜4月22日)して特別公開した。
参考/チラシ、現地案内板など

























