55.人生は冒険だ(La vie est une aventure)

ヒロコ

富山県出身。アメリカ人の旦那グレッグと、インドで出産した娘、愛子の3人家族。カナダで1年、イギリスで1年、インドで3年半、アメリカで4年、そして2012年3月からはフランスのパリに住むことになりました。

 まさに私の人生、一言で表すなら、“冒険”これに限ります。特に外国に住むと、冒険の規模が大きくなり、より困難な気がします。言葉の壁であったり、文化の違い、価値観の違いです。しかし、冒険というのはワクワクした響きがあり、努力して貫いた結果には大きな報酬が待っているようなエクサイティングなイメージがします。辛いというよりも、楽しいというか。しかし、それは本や映画の話。現実の世界では、人生の冒険は地味で過酷なものが大半です。毎日の日常の生活の中での冒険だからです。パリはまさにこの冒険の連続。物事が本当にスムーズにいかない。不思議なくらいにつまずく。たまに物事が上手く進むと、最近の私は、本当にこれでいいのか疑ってしまうほどです。日本では普通に当たり前にできることが、なぜかこの国フランスでは違うのです。
 例えば、友達曰く、レストランのオーヴンが壊れたので、修理屋に頼んだところ、予定日に待てども来ず、電話を入れると勝手にキャンセルになってる始末。どういうことだと文句を言っても、向こうは謝りもせず責任転嫁。そしてアポ無しでやってきて、営業中は修理はできないというと、怒って帰る有様。またある友達は、インターネット接続を頼んだが、予定日より早くきて、彼女がそれについて文句を言うと、仕事を途中でやめて帰る。このような、お客様に失礼極まりない態度。自分が悪くても謝らず言い訳の嵐。こんな態度のフランス人と接するのは日々、まさに冒険なのです。どうやってこの人達と上手くやるのか。そしてなんとかなった時の安堵感と達成感。これがフランスに住む冒険のご褒美なのです。とはいえ、私はフランス人が嫌いではありません。機嫌を損ねると非常に難しいですが、機嫌が良い時は非常に親切で助けてくれる。自分自身に正直な人種なのです。裏表がない。ある意味わかりやすいのです。こうやって全てを受け入れることで、冒険は少し楽になります。毎日の試練が少しずつ、耐えられるものに変わり、冒険が上手く行った時に、自分の自信になる。パリに住んで早5年。最初は私の冒険は散々で心が何度も砕かれそうになったものです。でもコツがわかれば慣れです。冒険の先に光が見えてくるのです。人生とはそういうものなのかもしれない。いろんな挫折を味わい、それでも、何かを学びながら前に進むから、生きていく価値があるのでしょう。これからも私の人生の冒険は続きます。冒険の勝利者であるために、常に私は学ぶのです。

 


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