61.アイルランド田舎生活

ヒロコ

富山県出身。アメリカ人の旦那グレッグと、インドで出産した娘、愛子の3人家族。カナダで1年、イギリスで1年、インドで3年半、アメリカで4年、そして2012年3月からはフランスのパリに住むことになりました。

 夏休みということで、今回はアイルランドにやって来ました。アイルランドの田舎は、青い空、白い雲、果てしない緑の大地のコントラストがそれはそれは美しい! 本当に青、白、緑の世界! そして、牛、馬、ロバだらけ。ここに住んでいる人間の数よりはるかに多い!! 家の周りを散歩しても、果てしない大地に、農園の動物達が至る所で放牧されてる。どこみても牛の群れ! 群れ! 群れ! その牛の群れのなかに、必ず1頭はロバが混じってる。なぜなんだろう? 調べてみると、ロバは牛の見張り役。牛を襲ってくる野生の動物を撃退してくれるらしい。可愛らしい、のほほんとしたロバが…。意外だった(笑)。散歩中、遠くで平穏に草を食べていた50頭以上の牛の群れを見つけた。私の主人が、上機嫌で口笛を吹き出すと、気がつくとあーっという間に牛の群れが私達めがけて集まって来てる!


 ふと横を見れば巨大な牛の群れが私達のすぐ側を一緒に歩いているではないか?! それもモーモー鳴き出し、なんかトーンが怒ってるようにも…。不吉な予感が…。主人が突然、「もしかして餌がもらえると思ったのかな? 口笛がその合図だったのかも…」 きっとそれに違いない!! もちろん食べ物なんてもってない私達。焦った!! 牛達の殺気じみた怒りの声に、走りだした娘と私。主人が慌てて、「走ってはだめ! 牛がより興奮して追いかけてくるから! 牛を見ずに静かに歩く!」そう言われて、娘と私、怖いのを我慢して、下を向いてゆっくり歩く。初めて動物の大群に襲われるかもという恐怖を体験しつつ、無事を祈りながら歩いた。しばらくすると、電気柵で牛の群れは行き止まり。それ以上は進めない。モーモー怒鳴ってる牛の声を背後に、背中に嫌な汗をかきながらどんどん離れていく私達。牛の怒りの声はしばらくずーっと聞こえた。口笛吹いて勘違いさせてごめんなさい!! 誰かが動物には脳がないとか言っていたけど、絶対にある! 牛はきちんと判断する能力があり、感情もあるのだと身を以て感じた恐ろしい経験でした。田舎の自然の中で動物と共存して暮らすとは、お互い尊重しあって生きるということ。平和を乱さないためにも、田舎生活に素人の私達は、静かに自然に感謝し、崇拝しながら生活すべきなのだ。教訓。牛の近くでは口笛は吹かないように気をつけよう!

 


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