・ グッドラックとやま 2025街づくりキャンペーン ・世界中から観光客が訪れる魅力いっぱいの富山に!
グッドラックとやま 2025街づくりキャンペーン ・
世界中から観光客が訪れる魅力いっぱいの富山に!
1996年、弊誌が富山市内の魅力を全国の媒体に発信してもらおうと、”水の都・とやま取材の旅”を始めた当時、中沖知事から「とても良い事業ですね。県外の人たちに対して、素直に自分の郷土の良さを紹介することは非常に大事なことです」とご支援いただいた。あれから約30年、富山市はアメリカの「ニューヨーク・タイムズ紙」の”2025年に行くべき52カ所”に選ばれるまでに成長した。昨年で第28回目を重ねた”水の都・とやま取材の旅”。今回は、北陸新幹線開業の年、2015年の取材の旅の様子を改めてレポートする。
富山の観光的魅力、特に県都富山市の伝統の技や味、街並の魅力を全国のタウン誌を通して発信してもらおうと、弊誌が1996年より行ってきた「”水の都とやま”取材の旅」。北陸新幹線の開業ムードが漂う中、第20回目を迎えた2015(平成27)年は、関東方面からこの新幹線を利用して8誌 、東海・関西方面から各1誌の計10誌13名が参加した。(5月24日(土)、25日(日)に実施)
富山の魅力が詰まったオリジナルツアーへ!
2日間にわたる取材の旅の第1日目は、参加記者の宿泊先、「ホテルグランテラス富山」に集合。観光で富山市内を訪れるのは初めてという記者たちがほとんどで、期待が膨らむ中、徒歩で取材に出発した。最初に訪れたのは、富山市役所展望塔。新幹線の発着する富山駅や、緑の美しい富山城址公園などを一望する。
「松川遊覧船」に乗るため、松川茶屋前に到着した記者達を待っていたのは、「越中おわら」の踊りのサプライズ。記者たちはしきりにシャッターを切りながらも、情緒あふれる踊りに見入っていた。遊覧船では、中村船長から富山の成り立ちと深い関わりのある神通川の名残り・松川の歴史を聞きながら、のんびり川下りを楽しんだ。
富山城址公園内に完成した日本庭園を散策し、「富山市郷土博物館」へ。浦畑学芸員から、富山城の歴史についての説明を受けた後、セントラムに乗るため、国際会議場前の電停に向かう。
グランドプラザ前で下車し、老舗の風格を残す「池田屋安兵衛商店」へ。昔の丸薬づくりを見学し、2階の「薬都」で野草アイスクリームをいただきながら、池田安隆社長から富山の薬の歴史などについてお話を伺った。
グランドプラザ、大和、総曲輪通りと、富山の中心商店街を見学し、中町の電停から市内電車に乗車。県庁前で降り、「国登録有形文化財」に登録されることが決まった県庁舎(2015年8月で竣工80周年)を訪問する。
富山の豊かな水を象徴する噴水公園にも足を伸ばし、再び松川茶屋へ。店内にある「滝廉太郎記念館」を見学し、富山で少年時代を過ごした偉大な音楽家について学んだ。
日中の強い日射しが次第に弱まる中、松川遊覧船「神通」ではディナークルーズの準備が進められ、夕方6時半、記者たちを乗せて出航。川風に吹かれ、富山の味を堪能しながら、交流を深めた。今回の20回目を記念して、これまで取材に訪れた108誌(のべ208誌)の中から、「水の都とやま」賞を選定。船上では、受賞した「シネマッド・旅マップ」(広島県)の中野良彦編集長に、グッドラックとやま発行人の中村孝一から賞状が手渡された。
2日目は、ホテルグランテラス富山を朝8時にバスで出発し、「梅かまミュージアムU–mei館」(富山市水橋)へ。奥井健一社長にかまぼこの歴史や富山とかまぼこの関わりなどについて説明いただき、かまぼこ作りを見学した。
市内中心部へ戻り「元祖 せきの屋」へ。前川雅美社長から、富山のます寿司の歴史や作り方について話を伺い、実際に作っている様子を見せていただく。
中心商店街へ移動し、富山を代表する銘菓「月世界本舗」へ。名前の由来や商品について、吉田栄一社長より説明があり、うさぎの可愛いパッケージが女性記者たちの注目を集めていた。
その後、護国神社裏の磯辺堤にある「磯辺の一本榎」と「早百合観音祠堂」を見学し、戦国時代の武将・佐々成政にまつわる伝説を学ぶ。さらに、すぐ近くを流れる神通川を見て、記者たちはこの広大な川が今の松川の辺りを流れていた、という富山の歴史に思いを馳せていた。
最後の取材箇所は、駅前のCiC5階にある富山観光物産センター「いきいきKAN」(2017年に閉館)。舟崎滋良総務部長から、富山の観光案内コーナーや展示コーナーなどの説明を受けた後、富山のお土産や特産品が一堂に並ぶ店内を見て回った。
▼松川遊覧船のディナークルーズで、記者たちは富山の海の幸・山の幸を味わいながら交流を深めた。
▼当時の奥井健一社長から、富山のかまぼこの由来や特徴について説明を受ける取材記者たち。
▼重厚な造りの富山県庁内を案内する、弊誌発行人の中村孝一(中央)。
参加記者の声
◎『シネマッド・旅マップ』(広島)
編集長/中野良彦さん
広島も水の都と呼ばれており、路面電車が走っていますので、富山と共通するところが多く、親近感を感じています。今回は、金沢から北陸新幹線に乗りましたが、この新幹線が京都ぐらいまでつながれば、関西圏とのアクセスが非常に便利になると思います。
今回は、松川茶屋の前でおわら風の盆の踊りを披露していただき、以前から富山市内でも見られたらいいなと思っていましたので、感激しました。土日祝日だけでも、観光客が見ることができるような仕掛けがあるといいですね。松川遊覧船ももう少し運航距離を長くして、趣向を凝らせば、もっといろんな楽しみ方ができると思います。
◎コミュニティペーパー『はまかぜ』(神奈川)
記者/丸田るりさん
横浜生まれの横浜育ちですが、横浜は中華街や山下公園など観光名所がたくさんあり、いつもすごい人があふれていてなにがなんだかわからないくらい。今回、富山の観光名所を回ってみて、どこも空気が澄んでいて、情緒があるなと感じました。
ちょうどいい感じの都会で、街なかを路面電車が走ったり、川に遊覧船が動いていたり…。都会的なものと風情のあるものが混在しているんですね。特に遊覧船に乗ると、とてもゆったりとした雰囲気で、横浜とは時間の流れが違うように感じました。
◎『ママともぷらす東京ベイ千葉』(千葉)
記者/三觜いぶきさん
糸魚川市に9年間住んでいたことがありましたが、富山と言えば砺波のチューリップとか立山といったイメージ。富山駅の近くにこんなに観光名所や名物のお店があり、遊覧船まで動いているとはまったく知りませんでした。駅の近辺であれば、北陸新幹線で東京から2時間ちょっとで来ることができますし、気軽に訪れることができると思います。
◎『リベルタ海老名・座間・綾瀬版』(神奈川)
編集長/渡辺真理さん
今まで富山は気軽に行ける場所ではなかったですが、東京から約2時間ということで、北陸が近くなったと感じています。関東方面から1泊2日くらいで、ふらっと訪れることのできる場所としてちょうどいいですよね。隣の金沢と比較すると、富山は落ち着いてゆったりしているので、訪れたいというより住んでみたい街。この「住んでみたい」をどう観光に結びつけるかが課題のように思います。今回のように遊覧船で富山の情緒を感じるなど、体験型観光が効果的かもしれません。
◎東京新聞情報紙『暮らすめいと』(東京)
記者/佐瀬守良さん
富山市内を観光で回ったのは初めて。非常に落ちついてゆったりした街という印象を受けました。個人的には東京の富山の観光物産館にはよく行きますが、富山には良いものが沢山あるのに、意外と知られていないように感じます。 松川遊覧船でのディナークルーズでは富山づくしのお料理でしたが、どれも本当に美味しかったですね。日中は、富山のお菓子とお茶をいただきながら遊覧船に乗るというのもいいのではないでしょうか。
◎『月刊キャレル』(新潟)
記者/山口順一さん
富山駅に降りて最初に目についたのが「富山で休もう。」のポスター。松川遊覧船は非常にゆったりとしていて落ち着きましたし、都会で疲れた人が休みにくる場所という意味があるのでしょうね。富山市は人口約42万の街で、新幹線が通り、路面電車があり、お城もあり、遊覧船もある。非常に恵まれていると思いますよ。
◎『熟年ばんざい』(埼玉)
編集長/山本英二さん
今回の取材で強く感じたのは、皆さんのふるさと富山を愛する心。街も広くてきれいで、とてもバランスが良く、熟年世代にはぴったりの場所ですね。松川遊覧船は兼六園のような日本庭園の中を船に乗っているような感じ。もっと距離が長いと、さらに魅力がアップするのではと思います。
◎『熟年ばんざい』(埼玉)
記者/高橋牧子さん
2日間、お天気がとてもよかったですが、暑さの中にも爽やかさが残り、空気が澄んでいるなと感じました。路面電車が走っていたり、驚いたのは中心部で遊覧船に乗ることができたこと。市民も楽しめるステキな街だと思います。
◎『浜松百撰』(静岡)
記者/下位早織さん
1日目は徒歩と路面電車に乗りましたが、見どころがコンパクトにまとまっているように感じました。駅から歩いていける場所で、遊覧船に乗ることができるのもいいですね。観光名所やお店が、住んでいる人の間に溶け込んでいるところが、他の観光地とは違うように思います。
◎『ちいきしんぶん』(群馬)
編集長/有木美紀代さん
高崎は「かがやき」が停まらず、「はくたか」で2時間足らず。上州の人はせっかちなので日帰りコースかもしれません。松川べり一帯はとても趣があり、川に面してテーブルと椅子が置かれてあったりと、松川茶屋の開放的な感じがとてもいいですね。遊覧船を中心部で乗れるのも素敵ですね。
◎生活応援情報マガジン『トチペ』(栃木)
編集長/菊池京子さん
きれい、ゆったり、涼やかというのが富山の印象。ゴミやサイン看板などもなく、お洒落な建物が多いですね。今回のような遊覧船など市内を中心とした1泊2日の観光、県内の見どころを回る長期の観光といった風に、観光の富山スタイルを深堀りしていくと面白いのではないかと思います。
◎『シネマッド・旅マップ』(広島)
旅モデル/木村花音さん
2日間、富山の旅を体験して、ぬけるように広くて、美しい青空が印象的でした。松川遊覧船に初めて乗りましたが、この一帯は観光客だけでなく、地元の方にも普段の生活の中にある素敵な場所として利用されているのだなと感じました。船長さんのお話も、とてもわかりやすく面白かったです。
◎コミュニティペーパー『はまかぜ』(神奈川)
カメラマン/廣野修さん
横浜生まれの浜っ子で、今回初めて富山に来ました。街並みがきれいなのには、驚きましたね。横浜には運河はありますが、きれいな川がないので、個人的には松川遊覧船がとても新鮮でした。魚も泳いでいて、川の水が澄んでいる時は、もっときれいなんだろうなと、富山の自然の美しさを感じました。