創業80周年を機に父・義雄会長の伝記を出版

株式会社ヤングドライ
代表取締役社長

栃谷 義隆 さん
Yoshitaka Tochitani

 

 かわいいアヒルのキャラクター「ヒルビー君」でお馴染みのクリーニングのヤングドライが、創業80周年の節目となる今年4月、栃谷義雄会長の伝記「アラビアの王様のように」を発刊した。


 「元気のある80周年を迎えられたことは非常にありがたいですね。元気のある一世紀企業を目指す今、親のDNAをそのまま残し、それがある意味当社のフィロソフィであったり、経営理念につながっていけばと思いました」
 義隆社長が父の本をいつか出したいと思ったのは20年程も前のこと。
 「グッドラックの中村社長が昭和63年に出版された『富山の社長』を読んだ時に、子供として親が本で紹介される喜びというのは非常に思うところがあったんですね。父の本を作る時は中村社長に書いてもらいたいという思いは当時すでに持っていました」
 本が出版されてからの反応も上々とのこと。
 「父本人も、本をお配りさせて頂いた方も、みなさん喜んで下さるので非常にありがたいなと思っています。父は先日、同窓会でお披露目したそうです。また、従業員の集合写真もたくさん載せましたので、みなさんががんばってきた光景を思い出してもらえればと思っています」
 ヤングドライは、北陸三県と新潟、愛知に、24支店(工場を併設した駐車場付きの店舗)、ショッピングセンター内等の直営店や取次店とあわせると約800店舗を展開する。従業員数は約900名。
 業界初の光触媒加工の導入、きもの専門工場の設立、ドライブスルー型店舗の開設など、お客様第一の視点に立った新サービスを次々と提供し続けている。また、インターネットから申し込める布団クリーニング、着物クリーニングには首都圏を中心に数多くの注文が舞い込んでいるという。これからの事業展開にますます目が離せない。

 

プロフィール ●
1961年5月28日生まれ。富山市出身。富山商業高校、流通経済大学卒業。
大学時代からサービス業の頂点に接したいと、ロッテリア、ホテルニューオータニ(紀尾井町)、更には日本一のキャバレーと言われたミカド(赤坂)でもアルバイトを経験。その後、同業の白洋舎(東京)と加賀屋商会(東京)での修行を経て、父・義雄氏が経営するヤングドライに入社。2006年10月に3代目社長に就任。2004年、盛和塾・第9回稲盛経営者賞(非製造業部門)受賞。

 

Q&A

●尊敬する人は?
 両親
 稲盛和夫さん
 「稲盛さんの私的な勉強会『盛和塾』で代表世話人を務め、経営を含め、ものの考え方全てを学んでいます」

●モットー
 知行合一(ちこうごういつ)
 「知っていることを行えるようにならないといけないという意味です」
 事業の隆盛と人徳の和合

●ご家族
 妻、長女(大学4年)、長男(大学1年)、次女(高校3年)

 


アラビアの王様のように
中村孝一著
グッドラック刊

 

ヤングドライホームページ
http://www.young-dry.com/

 

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