近年の通行量の倍増を目指して

富山市中央通りD北街区再開発準備組合理事長 若林 啓介 さん
Keisuke Wakabayashi

 昨年6月に準備組合の新理事長に就任した若林啓介氏(若林商店代表取締役社長:富山市白銀町)。若林氏は中央通り1丁目で生まれ育った。まさに当該再開発対象区域である。ここで7歳まで生活し、7歳から18歳までは白銀町で育った。
 「かつてものすごく賑わっていた中央通りは私の遊び場でした。今の状態は本当に寂しく感じるので何とかできないかなという気持ちがすごくあります。理事長をお引き受けする時はいろいろ悩みましたが、人生最後のご奉公かなと(笑)。現在は郊外にも様々な商業施設が分散していますし、人口構成も変わってきているので、中央通りに人通りがあまりない状態というのはやむを得ない部分もあるのかもしれませんが、駅前のマリエ前の通行量は増えている。中央通りを以前のように戻すというのはなかなか難しいとは思いますが、アイデアによっては、現在(中央通西口歩行者通行量:約3600人)の倍くらいにはできないかなと思うんですね。理事長をお引き受けしたからには、ぜひそれを目指したいです」

 現在準備組合は、約200戸のマンション・約300台を収容する自走式立体駐車場・ワンフロア(約900坪)の商業施設・そして最上階にアイススケートリンクを配置する、複合施設案で地権者との合意形成を進めている段階。
 「スケートリンクは30m×60mの国際規格です。千人を収容できる観客席も予定しています。氷を貼ったままリンクの上に板を敷いて、ミニサッカー場にしたりバスケットボールコートにしたりあるいはコンサートに使ったり…そういう多目的の使い方もぜひ挑戦したい。通年営業を目指しています。いかに稼働率を上げるかが大きな課題ですが、作る前から〝赤字が当たり前〟みたいな話では現状は何も変えられない。現在フィギュアは人気がありますし、グランドプラザのエコリンクはあの狭いリンクに一カ月の間で15,000人が楽しんでいる。一定の興味を持った方達がいらっしゃるはず。また、日本各地、既存のリンクで検証しますと、公共交通機関のアクセスの良い場所にあるリンクでかつ、その周辺に宿泊施設・飲食施設が整っている所って意外とないんです。中央通りにリンクができれば、歩いて宿泊施設も飲食施設も行けます。県内にはアイスホッケーのチームが9つありますが、結構皆さんリンクに困っているという実態もある。便利な場所に妥当な料金で国際規格のリンクを使うことができれば、それは大きな魅力になり、他県のリンクに無い付加価値を提供できるでしょう。また当案では、フィギュアスケート・アイスホッケー・ショートトラック・場合によってはカーリングが対応可能にもなります。
 準備組合はようやく入り口に差し掛かったばかりで、実現に向けまだまだこの先の道のりは遠い。ですが、通行量倍増という目標に向かって、一つ一つハードルを乗り越えていきたいと思います」
 今までにない〝スポーツ文化〟という新たなスタイルでの中央通り再活性案。ユウタウン、レガートスクエアに続き、まちなか活性の夢は膨らむ。


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