【其ノ百八十八】街の本屋がなくなる?
街の本屋が街からなくなっていく。最近よく耳にする話です。確かに自分が小さい頃は総曲輪通りや中央通りに何軒もの本屋がありました。大人から子供まで、立ち読みの客と店主のやり取りなど、テレビのコントにもなったほどだったと記憶にあります。
ネット書籍やアニメなど、スマホやタブレットで読めるようになり、電車の中やお店でも見かけます。紙の本のように嵩張らず重くないというのが一番の便利だと聞きます。しかしそんなことが本屋のなくなる原因なのでしょうか。原因の一因ではあっても、さほどの影響はないと思うのです。読書という行為そのものより、何事にも手間と便利の刷り込みがあると思うのです。便利ということでネットでなんでも検索注文できる。本屋に足を運び、並んでいる本の中から自分の読みたい本を選ぶのは大変な手間と時間がかかります。でも、思いもよらない本を見つけたり目にしたりする楽しさは、ネット検索とは違う喜びや嬉しさ、発見があります。その為の手間と時間は無駄ではなく、寄り道・道草の楽しさだと思うのです。何でもかんでも早く楽で便利というものがいいとは限らない、と本屋で振り向いてみませんか。
いやはや まいどはや