【其ノ百九十三】仰ぎ見る立山連峰

柳家さん生・・・昭和32年、富山市西町に生まれる。上野鈴本演芸場等、寄席定席に出演のかたわら、都内各所にて勉強会、独演会を精力的に開催、活躍中。

 久しぶりに立山は称名滝の上、大日平まで日帰りで行ってきました。山登りに興味を持ったのは…。称名滝へ一年に何度も行っています。ここは本当に心洗われる神聖な所、今で言うパワースポットだと思います。その度に見かけるのが大日岳登山口。ここから先には何があるのか、あれこれ聞いたりすると、ラムサール条約に登録された湿地があるんだと。一度見てみたいと言うと、初心者はまず低山を登ってからと言われて、ハゲ山だの尖山だの経験し、六年ほど前に初めてこの登山口から入り、どうせならと大日岳にて剱岳を拝み、翌日縦走にて室堂までヘロヘロになりながらもとても素晴らしい剱岳を拝めたことの感動は、今も忘れることができない思い出となりました。富山に生まれ育ち、剱岳は立山連山の雄山と共に富山が誇れる名山で、登山者にとっての憧れの山であることも知りました。いまだに剱岳は登っておりませんが、私の想いは剱岳は神の宿る山で、登るのではなく富山県民の歌にあるように仰ぎ見るありがたい山なんです。富山の山に登るのはいかに剱岳が綺麗に美しく観られるか、とそれが楽しみでヘロヘロになりながらも、まだまだ山登りは続けたいなと思うのです。
 いやはや まいどはや

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