【其ノ五十六】 落語が芝居に…

柳家さん生・・・昭和32年、富山市西町に生まれる。上野鈴本演芸場等、寄席定席に出演のかたわら、都内各所にて勉強会、独演会を精力的に開催、活躍中。
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 私が語っている落語がお芝居に。そんな話が、去年の暮れから持ち上がっています。
 一般に落語家は、新作派と古典派に区別されやすいようです。いわゆる新作派のみなさんは、自分で作って自分で語っている人たち。自分で噺を作らない私は、どちらかと言えば古典派の範疇にくくられます。でも、噺は作れるからと言って語れるものでもありません。私は自分では作りませんが、書いていただけるなら、新作も語らないことはありません。
 ただ、私を古典派とみなす人たちは、私が時代物を語っているとすべて古典落語だと思ってしまうようです。今回の噺も然り。三十年近く前に原作者からいただいたものを、ずっと語ってきました。原作者がいるというと誰もが驚くほど、昔ながらの落語らしい落語です。


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