30.シャーリー・エブド誌事件

ヒロコ

富山県出身。アメリカ人の旦那グレッグと、インドで出産した娘、愛子の3人家族。カナダで1年、イギリスで1年、インドで3年半、アメリカで4年、そして2012年3月からはフランスのパリに住むことになりました。

 (遅ればせながら…ご挨拶させて頂きます。) 新年あけましておめでとうございます。2015年も宜しくお願い致します。
 年も明け、パリのめでたいムードを一気に破壊したのは、1月7日に起こったテロリストによる12人の命を奪ったシャーリー・エブド誌事件。近年、パリもテロリストの標的にいつかなるのではと脅かされていたものの、平和で幸せムードだったパリが、今、悲しみと警戒心に覆われた不安で暗い憂鬱なムードで押し潰されそうです。ましてやフランスは日本と同様、銃の所持は禁止されている国、国民の衝撃は筆舌に尽くし難いものです。
 確かにこの辛口批評の週刊新聞シャーリー・エブドは、イスラム原理主義者の批判や悪口を面白おかしく風刺漫画で掲載したり、少しやり過ぎなのではと個人的に感じたこともあります。でも、決してイスラム教だけに対してではなく、あらゆる宗教、国に対しての批判をして笑いをとるという新聞社です。そしてこれはあくまでもフランス国民が好きなブラックユーモアであり、本気で受け止めて激怒し、その怒りを人を殺すことによって解決しようとするテロリストには絶対に賛成できません。フランスという国は、言論と表現の自由を尊重し、どんな思想であれ受け入れる文化を築いてきた国です。この国に住む以上、これを受け入れるべきです。腹立たしい屈辱的な記事だったとしても、それは個人の考えであり、嘲笑いをして無視すればいいことです。それを銃弾や暴力の力で排除しようとするのは間違っています。こういう野蛮なやり方で、フランス人を恐怖に落し入れ、言論と表現の自由を脅かす、これは決してあってはならないことです。


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