呉羽山公園展望台(富山市)
立山あおぐ特等席に選定
2004年2月号の「富山の風景」でもご紹介した「呉羽山公園展望台」。12月の終わりに大変天気のよい日があり、きれいな写真が撮影できたので、久しぶりにこのコーナーでご紹介しよう。
この場所は、旧富山市の時に選ばれた「立山あおぐ特等席」11カ所のうちの1カ所に選定されている。晴れていれば、古くから神の宿る山々として人々に崇められてきた立山連峰の雄大なパノラマを望むことができる。すぐそばに数台停められる駐車場があるほか、少し下ったところに10台程停めることができる。平成13年には、立山開山・佐伯有頼少年像が建てられた。
また、少し上がった丘の上には、大正天皇の漢詩碑と、昭和天皇の御製歌碑が建てられている。大正天皇は、皇太子の時、呉羽山頂に登られ、秀吉の成政攻めの歴史を回顧しながら、中越(越中)の全景を見渡され、「眺望、此の如きは多くを得がたし。真に是れ北国の好き公園」と絶賛された。現在の碑は、平成14年に修復再建されたもの。また、昭和天皇の御製碑は、昭和33年、国民体育大会のための御来県を記念して建てられたもので、立山雄山山頂直下の三ノ越の巨岩に刻まれた歌碑と同じ碑だそう。
参考資料/案内看板、『神通川と呉羽丘陵』(廣瀬誠著・桂書房)、他