[イベントリポート]滝廉太郎研究会 設立10周年記念コンサートを開催

 富山で少年時代を過ごした作曲家・滝廉太郎を顕彰しようと発足した「滝廉太郎研究会」(会長/浅岡節夫富山県オペラ協会名誉会長)では、6月29日の命日にちなみ、6月1日㈰、富山市民プラザ2Fアトリウムにて「設立10周年記念コンサート」を開催した。
 当研究会理事長・中村孝一(グッドラックとやま発行人)の挨拶の後、呉羽高校管弦楽部による演奏で幕開け。滝廉太郎作曲の『憾』『メヌエット』など4曲を、息の合ったハーモニーで奏でた。続いて、呉羽高校音楽部が合唱曲の名曲をさわやかな歌声で披露。最後は管弦楽部も合流し、華やかに締めくくった。
 高森静香さんは滝廉太郎の遺作となったピアノ曲『憾』や『メヌエット』などを、華麗な指さばきで演奏。情感あふれる繊細な調べが場内に響いた。引き続き、森川有紀さんが『秋の月』(作詞作曲/滝廉太郎)を伸びのあるメゾソプラノで歌い上げると、大トリを務める浅岡節夫さんが大きな拍手とともに登場。張りのある力強い声で『荒城の月』『箱根八里』を披露し、森川有紀さんとの二重唱では『花』ほか3曲を軽やかに歌い、会場を大いに沸かせた。
 滝廉太郎は短い生涯の中、小学校時代の約2年間を、富山城址に近い中心部で過ごしている。 

・滝廉太郎研究会ホームページ(リンク

・滝廉太郎研究会 設立10周年記念コンサートを開催(YouTube

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