5. 最低限を守る/超える
元・国土交通省都市局土木技官。20代で市役所に出向し、市民参画型のまちづくりに注力。長女出産後は研究所に勤務しながら博士号(工学)を取得。2018年4月に富山大学に都市デザイン学部が新設されたのを機に、准教授に着任。五福キャンパスで教壇に立ちつつも、娘の学校の先生には全く頭が上がらない。好物は富山湾のお刺身とお寿司。
※ S:学生 T:教員
S 今日、都市計画の最終レポートを提出しました!
T 良く頑張りました。複数の執筆者による、幅広い分野を網羅した教科書を採用しているので、偏りなく、一通りの知識が習得できたと思います。また、毎回の講義では、教科書には記されていない法制度の背景や、制度設計の意図について、解説しました。教科書に記載されているのは、これまでの都市計画の内容ですが、今の地方都市に必要なのは、既に与えられた都市計画を使うだけではなく、新たな道具を創り出していく力ですから。何故、今ある法制度が設計されたのか、どのような運用が期待されていたのか、どこに限界があったのか、それを乗り越えるために何が考えられたのか。過去の成功だけでなく失敗を学ぶことが、未来を創造的に思考し、現場で実践していく糧となります。何か特に印象に残っている話はありますか?