本物のまちづくりを!

参議院議員 野上 浩太郎 さん
Kotaro Nogami

 「まちづくりは、地域の自然、伝統、文化に根ざしていないといけないと思うし、しかも、地域社会に根ざしていないといけないと思うんですね。松川の水辺空間は、富山市の独自の財産ですから、そこに焦点を合わせたまちづくりは非常に意義深いと思います。地方のまちづくりで成功する一つの大事な視点として、〝回遊性がある〟ということなんですが、水辺空間を利用するというのは、回遊性にもつながっていいと思いますね。それから、持続可能性、普遍性のある街をつくることが大事ですね」


 大学時代、バックパッカーでヴェネツィアへ行ったことがあるという野上さん。
 「非常に美しかったのと、人もよかったですね。学生でバックパッカーですから、あまり資金もなく、レストランの前でメニューを見ていた時、そこの主人が寄ってきて、『食べて行かないか?』と言われて、『ちょっともうお金がない』と。そしたらしばらくしてまた戻ってきて『いいから来い』って言われて、そこでポモドーロをただで食べさせてもらったんですね。その美味しさは今でも忘れられない。そういう思い出とあいまって、ヴェネツィアというのは、美しさと人の素晴らしさで本当に思い出深い街になっています。まちづくりは、そこにいる人も大事なんですね」
 「北陸新幹線開通に向けてのまちづくりは本当に大事です。リピーターを獲得する街というのはやっぱり本物なんですね。まず、どんな街を作りたいか、確固たる理念・コンセプトを作り、それに対する情熱を持つ。そして、官、民、地域住民が一体となれる体制をつくりあげる。そのために、一つの核となるものを作ることが大事ですね。私も一緒になってがんばらせていただければと思います。サンアントニオへはまだ行ったことがないですが、機会があれば、是非行ってみたいですね」

 

プロフィール ●
昭和42年5月20日生まれ。富山市出身。慶應義塾大学卒。三井不動産で汐留地区再開発などに携わる。平成11年富山県議会議員に初当選。平成13年参議院議員に初当選。参議院財政金融委員会理事。

 

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