他の地域との交流を通し、新しいアイデアを

県知事選挙に立候補する
新田 八朗 さん
Hachiro NItta

 

 昨年12月に、今秋行われる富山県知事選挙に立候補を表明した新田八朗さん。


 「40歳で社長になって、40代、50代の20年間、仕事のことを一生懸命やりました。そして、60代は地域への恩返しをしたいと思ったのが出馬を決断したきっかけです」
 そういう気持ちになったのは、若い頃の父母からの教えが底流にあるかもしれないと振り返る。
 「大学受験生の頃、先生から志望大学は無理だと言われていたので、一生懸命勉強しようと高校から帰って来てすぐ机に向かおうとしたら、母親が、〝ちょっと待て、雪かきしろ〟と言ったのをよく覚えています。私は、〝誰も受験生は雪かきなんかさせられてないよ〟と言ったのですが、頑として聞かずに、〝お前が少しぐらい勉強して、ちょっといい学校へ行くよりも、家の前の、目の前の雪かきをする方がよっぽど世の中のためだ〟ということを言われましたね」
 父親(嗣治朗氏)からも、「トイレを汚すな」ということを口を酸っぱくして言われたという。
 「ちゃんとした言葉で言うと『公益』ということですよね。社長をしてきた仕事は公益的な仕事なので、公益の精神を発揮しながらビジネスをしてきたつもりですが、60歳になってより公益のために尽くしたいと思ったんです」
 富山県をもっとよくしていくためには他の地域との交流がもっと必要、と考えている。
 「いろいろなテーマ、例えば観光のこと、ニュービジネスのこと、子育てのこと。やっぱり、富山県だけで考えていてもクリエイティブなアイデアもだんだん枯れてくるので、いろんなところと交流をして、そこにヒントを見つけていくことが大切じゃないかと思っています」
 頻発する自然災害については、「異常気象と言える状況ではなく、これが新しい定常状態と覚悟して、大きな災害が起きるのが前提というつもりで社会資本の整備をしていかなければならない時代」と述べる。「感染症との戦いも人類の歴史で何度もあったわけですから、今回の新型コロナの戦いを参考にして、今後に備えておく必要があります」

 

プロフィール ●
1958年(昭和33年)8月27日生まれ。富山市出身。A型。1981年、一橋大学経済学部卒。同年、第一勧業銀行(現みずほ銀行)入社。1983年、日本海ガス㈱入社。常務取締役、代表取締役専務を経て、2000年1月、代表取締役社長に就任。1998年、㈳日本青年会議所 第47代会頭として世界を舞台に活躍。2017年から富山経済同友会の代表幹事を務めた。前・北海道知事の高橋はるみ氏は実姉。第2代富山県知事の高辻武邦氏は祖父。 ○好きな言葉…「One for All, All for One」 ○理想とする政治家…大平正芳氏(元総理大臣)

 


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