【其ノ二百七】笑いごとでは…

今年は大東亜戦争いわゆる第二次世界大戦の終戦から八十年と言うことからか、戦争関連の事がらが報道や集会、発表報告等あちこちで行われている。実は、一〇月一五日に富山の教育文化会館で【笑いごとではありませぬ!】という、前進座の芝居が公演されます。これは戦時中に落語家が、国から戦争に相応しくないと思われる色ごとや恋愛、人情、吉原遊びなどに絡んだ噺五十三席を、噺塚を作り封印した。このことを土台に当時の文化芸術に対する国との攻防などで戦争がいかなるものかを問う芝居です。文化芸術に携わるものとして、世間がなにかあると真っ先に歌舞音曲は自粛中止の的にされる。それが戦争となるとなおさら。戦場などで兵士となった人々が闘う意識を鼓舞するために「笑い」や「人情」などが封じられやすいものです。つまり「笑い」や「人情」と言うものが人にとってはいかに大切で優しいものであるかを表しているように思います。音楽であれ落語であれ、人の心に潤いや癒しを与えるものの大切さは人それぞれですが、ゆとりや時間がないと味わえないように思われがちですが、本当は忙しく心が荒れている時こそ、大事なものだと思うのです。
いやはや まいどはや























