水辺を生かしたまちづくりを

富山市議会議長
松本 弘行 さん

 新・富山市の2代目の市議会議長に就任した松本さん。3年前、アメリカ・サンアントニオを視察。松川、いたち川、富岩運河を生かした水辺のまちづくりを提言する。

 小さい頃から、いろんなところを見て歩いた体験が、観光振興の大切さを知るきっかけになったと松本さん。
 「小さい頃から鉄道が好きで、祖母のお寺・神社参りについて行ったり、東京の大学に入ってからは、富山との行き帰りに、ちょっと寄り道をして、奥の細道のコースをたどってみたり、今、ブームになっていることをしてましたね」
 先輩議員の跡を継ぎ、平成13年から市議会観光振興議員連盟の会長に。
 近年、国がビジット・ジャパン・キャンペーンで観光客の誘致に力を入れ始めたが、松本さんは、そういう時代が必ず来ると信じていたと話す。
 「これから人口が減っていく時代になると、観光で人を呼び込んで、活性化していくしかない。ただし、底の浅いものではだめで、富山が持っている特質を生かしながら、他にないものをつくっていかなければならないと思います」
 そんな中で注目しているのが、松川からいたち川、富岩運河、富山港へとつながる水辺を生かしたまちづくりだ。
 「たとえば、ライトレールに乗って越中中島駅で降り、中島閘門の近くで遊覧船に乗り、環水公園の滝のところに戻ってくるというコースはいかがでしょう?その逆でもいいですし」
 町内会の世話やPTAの活動を熱心にしていたことが、議員になるきっかけになったという松本さん。これからも地元富山の発展のために汗を流してくれそうだ。

 

まつもと ひろゆき ●
昭和13年11月13日生まれ。富山中部高校卒業(山岳部に所属)。中央大学法学部卒業(能楽研究会所属)。元奥田小・中学校PTA会長。元社会福祉法人奥田保育園園長。富山市議会副議長(平11)。自民党富山市連合会政調会長(平13〜15)。自民党富山市連合会総務会長(平成15〜17)。富山市議会自民クラブ会長(平15〜17)。富山市議会自民党幹事長(平17)。市議会観光振興議員連盟会長(平13〜17)。現在、富山市議会議長。奥田校下体育協会会長。奥田校下ふるさとづくり推進協議会会長。自民党富山市連合会副会長。

 

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