再チャレンジできる社会を作ることが衰退を止める鍵
県議選に出馬を表明した
尾山 謙二郎 さん
2022年12月14日、2023年春の県議選に出馬を表明した尾山さん。曽祖父は、公選初代の富山市長を務めた尾山三郎氏。父から、「尾山三郎は人のために全力で生きた男。それが尾山家の生き方。お前もその生き方を覚えておけ」と言われながら育ったという。出馬にあたっての熱い思いを聞いた。
「人間というのは、生きていると必ず悩みを抱えているものです。お金を持った人も持たない人も、偉い人も偉くない人も。その悩みとか困ったことをしっかり聞かせて頂いて、それに正面からきちんと取り組んでいく政治家になりたいと思っています」ときっぱり。
「僕は学歴も職歴も自慢できるものは何もないんですね。学歴に関しては通信教育で学校を出ていますし、職歴に関しては一回会社が倒産していますし。ですから、再チャレンジすることの難しさを誰よりも自分の体験で感じているし、再チャレンジすることの必要性も誰よりも強く感じているんです」
今の日本は、今日より明日、明日よりあさってが良くなると誰しもが思えない社会だと分析する。
「この行き詰まった空気をなんとかぶち破って、風穴を開けて、風を流し込まないと、この国はますます衰退していってしまう。僕は衰退を止める鍵というのは、再チャレンジできる社会を作ることだと思っています」
挑戦すると、挫折や失敗がついてまわる。
「それもちゃんと、あたたかく包み込んでいける奥行きのある社会。挑戦した先に自分の可能性の限界値を見ていけるような社会。そうなれば、みんなが前を向いて生き生きと生きていける、透き通った青空のような社会に変わっていく。僕は経済人なので、経済という観点でこの社会の実現に取り組ませていただきたいと思っています」
おやま・けんじろう●
1970年(昭和45年)2月7日生まれ。富山市千石町出身。AB型。
富山第一高校卒。イギリスに1年、アメリカに1年半語学留学。その後、貿易会社を設立するが倒産。1999年11月、総合警備会社のマンパワーセキュリティー㈱を設立。2009年から慶応義塾大通信教育課程で政治を学んだ。2012年度には、日本商工会議所青年部の会長を務めた。
公選初代の富山市長、尾山三郎氏は、曾祖父。呉羽山の「桜の広場展望台」には、建立委員会により建てられた銅像がある。
○座右の銘…「独立自尊」「敬天愛人」 ○好きな言葉…「仲間」