15★天文学者が、宇宙人を本気で探してます!


天文学者が、宇宙人を本気で探してます!
鳴沢真也・著 洋泉社

 

中林みぎわ〈Profile〉

◆宮城県生まれ。富山県天文学会会員。平成14年から21年まで富山市天文台勤務。現在は、子育てをしながら富山市科学博物館ボランティアとして活動。好きなものは、星と月、本、石、博物館巡り、お菓子作り、ビートルズ。

 先月号のこのコーナーでは火星人が出てくるSF小説を紹介しました。今回紹介する本はノンフィクションです。筆者の鳴沢真也博士は、地球外知的生命探査(SETI〈セチ〉)の第一人者で、電波望遠鏡で捉えた電波を解析するという科学的手法で地球外知的生命つまり宇宙人を探す、という研究をされています。日本では「宇宙人」というとUFOを想像する人が多いですね。しかし、UFOという言葉は「未確認飛行物体」という意味の英語の略語で、宇宙人の乗り物という意味はありません。ですから、本書にはUFOの話は出てきません。SETIとはどのようなものか、なぜSETIを行うのか、これまでどのような成果があったのかなど、「天文学者による本気の宇宙人探し」がわかりやすく書かれています。「地球外知的生命のありえる姿」についても詳しく解説されていて、これを読むと先月号紹介の本に登場したような「タコ型宇宙人」が存在する確率はどうやら低そうです…。読後、谷川俊太郎さんの「二十億光年の孤独」という詩を思い出しました。 「人類は(中略)ときどき火星に仲間を欲しがったりする、火星人は(中略)ときどき地球に仲間を欲しがったりする」 この詩の「火星」を「宇宙」と置き換えると、鳴沢博士がSETIに取り組んでいるように、広い宇宙のどこかに地球「内」知的生命(=人類)探査に取り組む科学者がいるのでは、と思えてならないのです。
 ところで、夏は流れ星が良く見える季節です。特に今年はペルセウス座流星群がおススメです。流れ星の出現のピークが8月13日午前と予想されていますので、8月12日の宵から13日明け方にかけて流れ星の数が増えてくるでしょう。今年は月が夕方に沈むため、このピークの時間帯に月明かりの影響がなく、良い条件で観察できます。なるべく空が暗いところで、空全体を見るようにすると、流れ星が見られる確率が高くなりますよ。流れ星を待つ間、「こうやって見上げる星空のどこかにいる地球外知的生命がこちらを見ているかも」などと想像を膨らませてみるのも楽しいかもしれませんね。

 

 


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