31★「詩人のための宇宙授業」
詩人のための宇宙授業
佐治晴夫・著
JULA出版局
◆宮城県生まれ。富山県天文学会会員。平成14年から21年まで富山市天文台勤務。現在は、子育てをしながら富山市科学博物館ボランティアとして活動。好きなものは、星と月、本、石、博物館巡り、お菓子作り、ビートルズ。
早世の童謡詩人、金子みすゞ。生前は「若き童謡詩人の巨星」と称賛されたものの、没後しばらくは世間から忘れ去られていました。1980年代に遺稿集が発見されて全集が出版されると、再び脚光を浴びます。今では小学校の国語の教科書に詩が掲載されているほか、さまざまなメディアで取り上げられています。金子みすゞの詩はどれも、身の回りの小さな出来事や自然に優しい眼が向けられており、人間のあるべき姿や自然の本来の姿が簡潔に綴られています。その言葉は柔らかくても観点は鋭く、金子みすゞの詩に触れるたびに新たな感動を覚えます。そんな金子みすゞの詩を理論物理学者が読み解くとどうなるか、