〝夢の神通回廊プロジェクト〟で魅力ある富山に

富山市長
森 雅志 さん
Masashi Mori

 神通川によって生まれ、神通川と共に育ってきた〝水の都・富山〟。富山城の外堀だった神通川は、松川・いたち川と姿を変え、富山発祥の地としての歴史を今に伝える。
 「これからは、街の中心部を歩いて暮らす時代です。その素材、ステージとして、松川、いたち川はぴったりです。そのためには、川の中の散歩道を全部つないで、環水公園まで行けるようにする」
 「夢の神通回廊」によって、リバーウォークがつながれば、城址公園、県庁、市役所、市総合体育館、サンフォルテ、赤十字病院、オーバードホール、それに、いたち川沿いの住宅街、中央通り、総曲輪通り、市民プラザ、国際会議場などを一体化できる。
 「街の魅力を高めていくには、松川、いたち川をどう生かすかにかかっています。水を浄化しきれいにする。これは欠かせない、と思っています。そして、城址公園のお堀を含めた水辺、緑の木々、咲き誇る花々という空間を作ることが大切です」
 神通川流域に誕生した新「富山市」。その歴史を伝える松川、いたち川は、新「富山市」のシンボルとして、それにふさわしく評価され、開発が行われるべき時がきたといえる。
 「松川といたち川の水位も、何らかの方法で一定化できれば、今ある遊覧船が環水公園やいたち川の上流へもいけるようになります。市民だけでなく観光客にも、川を船で移動するという楽しさを味わっていただければ、大変すばらしいと思っています」
 河川の修景によって、春から秋まで楽しめる〝人々の集い賑わう川〟に生まれ変わることができるのだ。〝夢の神通回廊〟の実現は、都心を活気ある魅力あるものに変える大プロジェクトといえる。

 

プロフィール ●
1952年8月13日生まれO型。富山市出身。中央大学法学部卒。座右の銘は「知行合一」。好きな作家は「司馬遼太郎」、尊敬する人「細井平洲」。

 

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