富山県を少しでも前に発展させたい

富山県議会 議長
五十嵐 務 さん
Tsutomu Igarashi

 

 富山県議会の第129代目の議長に就任した五十嵐さん。
 「新幹線開業以後、順調に伸びてきていたのに、コロナ禍で、観光面も経済面も去年からいっぺんに落ち込んでしまっています。コロナを克服しながら、富山県を少しでも前に発展させていきたいと思っています」と抱負を語る。

 もともとはマスコミ志望。
 「富山テレビに入社の時は営業を希望して受験したんですが、面接の時に『マイクに通りそうな声だね』と言われてマイクテストを受けて。アナウンサーを少しやった後、放送記者をやっていました」
 富山テレビを辞めた理由は、県議会議員だった鹿熊安正氏が参議院議員選挙に出るので手伝わないかと、本人からも誘いを受けたこと。 
 「それも自分の人生かな、と。平成元年、消費税施行後の最初の選挙で、自民党が1人区で全国で3つしか勝てなかった厳しい選挙でしたが、それを勝ち抜いて、鹿熊さんと一緒に東京に行って、1年弱いました」
 その後、チューリップテレビの開局にあたり、経験者として声をかけられた。
 「厳しい選挙をやった後だったから、ちょっと政治から足を洗いたかったんでしょうね」
 その後、県議会議員を目指すことに。
 「当時、富岩運河環水公園の整備が始まったんです。これを生かしたまちづくりをできないかな、と。私の家の裏がすぐ中島閘門で、子どもの頃、後ろにいかだを引いたポンポン蒸気がやってくると、飛び乗って遊んでいたんですよ」
 県議になってすぐの2003年11月には、弊誌発行人の中村孝一の案内で、県議・市議・元行政マン19人とサンアントニオを視察。このような水辺を生かした魅力的な街をつくりたい、とあこがれた。
 夢は、ゆったりとした旅行をすること。
 「議員をやってる間は、富山が元気になっていくことだけを願っています」

 

プロフィール ●
1951年(昭和26年)12月18日、富山市中島生まれ。富山高校、早稲田大学法学部卒。富山テレビ放送、チューリップテレビを経て、参議院議員秘書に。その後、県議会議員に当選(現在5期目)。県議会副議長を2回経験。自民党県連政調会長、幹事長などを歴任。

 

Q&A 

●一番大事にしているもの
 人とのつながり

●座右の銘
 誠心誠意

●尊敬する人
 父親(元市議会議長の五十嵐俊行氏)

●生まれ変われるとしたら?
 「もっと若くして政治家になってるのかね」

●一番苦労したことは?
 「チューリップテレビの立ち上げの時、若い人達を教えながらやったというのが、仕事では苦労したことかな」

●休日の過ごし方は?
 「自分でスーパーへ行って食べたいものを買って来て、それを料理して、酒をチョイスして、食べて飲んでるというのが一番いい休日かもしれないですね(笑)」

●印象に残っている旅行
 「ヨーロッパのクリスマスバザールを見て歩くのが好きでしたね。ドイツとかフランスもよかったですね。富山にもああいうにぎわいづくりができないかなと、時々思います」

 

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