10. 街路ユーザーの優先順位

髙栁百合子〈Profile〉

 

元・国土交通省都市局土木技官。20代で市役所に出向し、市民参画型のまちづくりに注力。長女出産後は研究所に勤務しながら博士号(工学)を取得。2018年4月に富山大学に都市デザイン学部が新設されたのを機に、准教授に着任。五福キャンパスで教壇に立ちつつも、娘の学校の先生には全く頭が上がらない。好物は富山湾のお刺身とお寿司。

 私は富山大学の教員として、県庁や市役所の職員さん、一般企業の方々、高校生など、様々な方に、都市計画についてのお話をする機会を頂きます。その際、“日本の都市は成長期を終えて既に成熟期に入っており、既に成熟期を迎えた海外の諸都市では、まちなかの街路についてはデザインの優先順位を車から歩行者や自転車を上位に考えるというパラダイムシフトが起きている”とお話ししています。このテーマで繰り返しお話しし、皆さんからのご質問や、メール・レポート等で改めて感じていることがあります。それは、


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