1. 孟母三遷の教えってこんな感じ?
元・国土交通省都市局土木技官。20代で市役所に出向し、市民参画型のまちづくりに注力。長女出産後は研究所に勤務しながら博士号(工学)を取得。2018年4月に富山大学に都市デザイン学部が新設されたのを機に、准教授に着任。五福キャンパスで教壇に立ちつつも、娘の学校の先生には全く頭が上がらない。好物は富山湾のお刺身とお寿司。
人は日常的な生活の中で、明確に意識しているか否かに依らず、身の回りの環境から様々な情報を受け取って、影響を受けています。特に子どもは、年齢に応じて、母の腕の中から、家の中、そして自宅周りへと、認識できる範囲を広げながら成長していくもので、その時々で、大人より限られた範囲からの影響を、より強く受けることになります。一方、子どもはある程度の年齢になるまで、生活する場所を自分で選ぶことはできません。子どもの育つ場所は、普通、その保護者によって決定されます。
私自身は、子どもの頃は父の仕事の都合で、何度も引っ越しと転校をした経験から、自分が子どもを育てる時は、同じ場所で子どもと場所との安定した関係の構築を・・と思っていました。が、結局、