【其ノ百五十九】街は誰のために

柳家さん生・・・昭和32年、富山市西町に生まれる。上野鈴本演芸場等、寄席定席に出演のかたわら、都内各所にて勉強会、独演会を精力的に開催、活躍中。

 富山第一ホテルが今年三月で閉業となった。そこを通る度に、時の流れを感じないではいられない。誰もいないこの建物を見るにつけ、この後どうなるのかと一人考えることがある。後ろは富山一番の繁華街、桜木町。正面には城址公園を持つこの場所に、県や市や街は何を建てようとするのだろう。環境保護とか、景観美観なんてことを理由に摩訶不思議な箱物なんか作るのだろうか。机上の空論といえば言い過ぎかもしれないがそう思うのです。
 コンパクトシティと言われ、マンションなど幾棟もできたが、いまだ郊外型のショッピングセンターに人出は敵わない。美観や環境などを街に持ち込んだ大きな弊害だと思う。街は健全でありながら、どこか怪しいのがいいのです。年々高齢者が増えていくと言うのであれば、いずれ車も乗れない・遠くまで歩けない人が増えるでしょう。今郊外にある家電や洋服の店に行くことも叶わない、まして街には高級感漂うものしかない。どうするの? 是非是非第一ホテル跡地には、ファストショップや家電量販店やドラックストアーなど、お出でいただいきたいものです。そう思うのはおいらだけ?
 いやはや まいどはや

 

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