【其ノ二百】手書きの文字も良いなぁ

柳家さん生・・・昭和32年、富山市西町に生まれる。上野鈴本演芸場等、寄席定席に出演のかたわら、都内各所にて勉強会、独演会を精力的に開催、活躍中。

 最近、漢和辞典を買おうかと思っている。生成AIだのネットだのとパソコンで文章を書いたり読んだりすることが日常となってきました。便利でパソコンなどで手紙や文章を書いたりしているのですが、言葉を書き込むと思わぬ漢字が出てくることがある。まだ読める漢字はいいのです。時に読めない漢字やこんな漢字があるのだと思うことがある。読めるけど、いざ書くとなると書けない。そんな時にもっと漢字を勉強しておけばよかったと思う。検索でなく辞典があれば、その手間が覚えることにつながる気がする。
 根津美術館で「古筆切」という展示会が開催されていて、出かけてきました。平安の時代から江戸へかけて、名だたる人物が書いた文章の数々、いわゆる草書体で書かれている手紙などです。まるで読めない。でも、その書体は書いた人そのもののようにそれぞれが味わいがありました。字の書き順などちゃんと知っていればきっと読めるんだろうなぁと、一人思って帰ってきたのです。子供の頃、学校で習字の時間や書道教室があったけど今はどうなのだろう。「漢字」や「ひらがな」の手書きの日本の文字文化がいつか消えてしまうのでしょうか。
 いやはや まいどはや

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