【其ノ百八十一】またまたインバウンドの波が

　「インバウンド」、簡単に言えば「訪日旅行」とのこと。コロナ以前にあまりにも推奨したために観光地に海外の方が溢れた。一部地元の人などが侵入禁止や撮影禁止などと追い出す姿勢が見られた。当然だろうと思う。生まれ育ちそこで暮らしている人にとっては、日常こそ大切で、いくら観光地であっても暮らしの決まりはあるはずである。それを守らないような観光客が入ってこれば困った事が起こるのは当たり前である。コロナでグッと減った時に、ほっと一息ついた方もいるでしょう。その時にこれからまたいつか始まるあのインバウンドの人並みを思い描き考え、新しい規則など考えた人がどれだけいただろうか。
　最近、街にまた海外の方が溢れ始めている。景気が戻ってきたという名の元に押し黙ったまま、また以前と同じような思いが出てくるように思えてならない。暮らしていくには確かに人が来ていただけるのはありがたい事ですが、元の暮らしがないがしろにされるのは何とも残念な思いがする。自国の良さをもっと意識して大切にすることを益々しないことにはいつの間にか良き町並み、良き暮らしがなくなる気がする。なくならないことを祈るばかりです。
　いやはや　まいどはや