世界初!90歳で奇跡のリサイタル
県オペラ協会名誉会長・声楽家
浅岡 節夫 さん
Setsuo Asaoka
「映画『ライムライト』の中でチャップリンが扮する老コメディアン、カルヴェロが、勢い余って舞台から転落、亡くなるシーンが描かれている。

チャップリンはこの場面を通して、人間の生き方に暗示を与えているかのように見える。舞台人ならずとも、仕事の最中に死を迎えることができたら、それこそ理想といわねばなるまい。――
「チャップリンは20世紀を代表する芸術家。まさに天才です。私もこれまで脳溢血を2回やり、半身不随になりましたけど、苦しいリハビリに耐えて4月29日(天長節)、90歳の誕生日に『バリトンリサイタル』で舞台に上りますが、上演中に神様のお呼びがかかったら、それこそ最高の幸せ。グッドラック(幸運)な人生だったな、と皆さんで喜んでやってください」
30年程前、富山市が新公会堂の構想を立てる際に有名なエピソードがある。市から委託された東京のコンサルタントが、市民の要望を知るため「グッドラックとやま」を創刊号からすべて購入。その中に、氏の〝オペラ座のある街・富山〟との大胆な提言を発見。この記事に強く心を打たれた担当者が、これまで地方都市にはなかった「オペラもできる施設」を市長に提言し、これが「オーバード・ホール」となって花開いた。
また、氏は〝滝廉太郎が2年間、富山城を見ながら育った〟という事実に着目。この貴重な歴史・人物遺産をもっと知ってもらおうと、〝滝廉太郎祭〟では音楽監督を務め、2015年、「滝廉太郎研究会」設立にあたって、発起人・会長に就任。
川が好き。2003年、神通川直線化100周年を記念し、『川と街づくり国際フォーラム』を開催。その実行委員長に。このフォーラムで、『夢の神通回廊』構想を発表。この成功に向け、粘り強く、松川を愛する仲間を増やしていくことの重要性に気づき、2017年『〝水の都とやま〟推進協議会』を設立、発起人・会長に就任。
私が、ケネディ大統領が暗殺されて50年の記念日に「追悼ミサ」を企画した際、指揮を心良く引き受けてもらい、「勇気と、理想を掲げた生き方」に思いを馳せることができた。
(文・月刊グッドラックとやま発行人 中村孝一)
※2020年4月号で掲載したものを再編集しました。
※来たる5月6日(水・祝)、市民プラザにて「95歳ハッピーバースデイリサイタル」を開催。
























