【其ノ百九十八】毎年の今年こそは…

柳家さん生・・・昭和32年、富山市西町に生まれる。上野鈴本演芸場等、寄席定席に出演のかたわら、都内各所にて勉強会、独演会を精力的に開催、活躍中。

 去年は元旦から能登の地震に始まり、四季の感じがあまりなく、長く続いた夏にはまた能登に洪水の被害が出た。世界ではお隣の韓国がいきなり非常戒厳令を出し、大統領が追及される騒ぎとなり。シリアでは半世紀にわたる党首がロシアに亡命をし。相変わらずウクライナとロシアが戦争を続け、アメリカでは大統領が代わり、何か起こしそうな空気を漂わせる。世界中に不穏な空気が流れる中、日本では政治家のお金のことばかりで、まるで世間の暮らしなど眼中にないように騒ぎ立てるばかり。世界からかけ離れたガラパゴス状態。でも、暮れには日本被団協がノーベル平和賞を受賞すると言う明るい?話題が飛び込んでくるなどなど、何処かチグハグな、本当にこれから世界はどうなるのかわからない一年でありました。さて今年は、と思いを馳せると、いつも穏やかで明るい一年であってほしいと思う。それって毎年のことのように変わらず思い願い、そして叶わない。で気がつけばまた一年が過ぎている。
 一休禅師の言葉ではないが
『正月は冥土の旅の一里塚
めでたくもありめでたくもなし』
毎年のようにこの言葉が浮かぶのは私だけだろうか。
 いやはや まいどはや

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