大岩山日石寺(上市町)

滝打ちと不動明王像で有名

 大岩山日石寺は、真言密教の大本山として知られる。行基菩薩が大岩川の岩に不動明王を刻んだことが起源と伝えられる。
 高さ3・46mの本尊不動明王像ほか四体が凝灰岩の大岩に半肉彫りで掘り出され、中部地方の最高傑作として高い評価を受け、国指定重要文化財となっている。室町時代に上杉勢の兵火に、昭和42年には火事に遭ったが、ほとんど損傷を受けることなく、今日まで残っている。
 境内には、1月の滝打ちの業で知られる六本滝のほか、十二支滝がある。六本滝は、打たれる人々の六根(眼根、耳根、鼻根、舌根、身根、意根)を清浄にし、 六欲、根本煩悩を洗い落とし、心身を清めて不動尊を参拝させる意味で作られたという。
 不動明王の石を廻り出る御霊水「大岩日石寺の藤水」は、眼病平癒に霊験あり、諸人の願いにご利益があるとされ、「とやまの名水」にも指定されている。また、境内にメグスリノキがある。江戸時代以前より、この木の樹皮、小枝、葉を煎じて飲むと、肝臓、眼病にずばり効く民間薬として使用されたのが名の由来とのこと。
 その他に、上市町の指定文化財になっている三重塔や、観音堂、大日堂などの建物もあり、見どころは豊富だ。
 百階段沿いには、ドライブインや茶店、旅館などがあり、美味しいそうめん、ところてん、あずき白玉などが楽しめる。


▲六本滝。毎年1月の大寒に、白衣をまとった信者が滝打ちの業を行う。 


▲百階段


▲「君が代の石」。大岩地方で多く見られるさざれ石(ちいさな石、小石)が固まり、巌となったもの。 


▲三重塔。県内で最も古い木造の三重塔。江戸時代後期の作。高さは約15m。 


▲大岩山日石寺。この中に本尊不動明王像があり、静かな時間が流れている。


▲近くのお店でいただける素麺。あずき白玉もおいしい。


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