65. ダルマ・ラマ さん

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プロフィール

出身国…ネパール バクタプル 趣味…料理、美術、農業を通して日本とネパールの文化交流活動をすること お国自慢…エベレストを始めとした8,000m超の山々が連なるヒマラヤ山脈。お釈迦様の生誕地ルンビニ。 海外在住経験…富山12年目 来県のきっかけ…富山の女性と結婚し、富山で子育てすることにしました。

☆日本に来た時の第一印象は?
 日本に初めて到着したのは関西空港でした。建物がガラス張りでガラスをふんだんに使っていること、建物内の通路といい、一般の道路も、きれいに保たれていますね。民家の庭もきれいですし、お庭に並んだ盆栽がまた美しい。私は曼荼羅絵師ですが、ネパールで曼荼羅を描いていた頃は、盆栽というものを見たことはなかったけれど、モチーフとして盆栽に当たるようものを描いていた。日本に来て初めて盆栽を目にし、曼荼羅の中に描いていたものが盆栽だと思いました。今まで絵の中だけで見ていた世界を現実に見ている感動がありました。

☆出身国と比較していかがですか?
 日本は経済大国の上位にランクインしている国。ネパールは下位のランクです。住居の構造を見てもネパールは雑多な感じで、日本は各部屋ごとに機能が分かれ、整然としている。日本には嗜好品や食の選択肢もあふれかえり、物質的・金銭的な豊かさはあるのに、「何が幸せか」は日本社会からはあまり見えて来ない。ネパール人は、経済的な豊かさは低いが、人間関係を大切にし、人と人との関わり合いを大切にして生きている。いつもニコニコイキイキしている。日本のような食の豊かさは無いが、かといって日々食べるものに困っているわけではない。家族、年長者を尊重し、自分より年下のものには優しく接する。経済的な豊かさよりも人とのふれあい、心を通わせることを大切にして生きている。私は仏教寺院の家に生まれたので、宗教という視点から感じた事ですが、日本では「宗教」というと、”新興宗教”を真っ先に頭の中に思い浮かべるようですね。ネパールでは、「宗教」というのは「良いこと」を意味します。私の名前Dharma ダルマはその「宗教=良いこと」の意味なのですが、この名前をもらっています。ネパールでは、その通り、毎日毎日「良いことをしましょう」ということが宗教なのです。

☆富山の皆さんへメッセージを
 ご自分のバックボーン、お父さんお母さん、おじいさん、おばあさん、親戚、地域の人、基本の基本を見つめ直してほしいですね。地域が幸せになれば、社会は幸せになり、そして国も幸せになる。日本では、核家族化が進み、アパート住まいだとご近所さんとの関わりも薄い。自分のご先祖様は「伝統」です。元々ある伝統を感じて、家族、親戚、コミュニティを大切にしましょう。日本はこのことが希薄になっていると感じます。年長者には知恵と経験があります。知恵と経験がある方の言葉は優しい。その優しい言葉を孫達が聞けば、孫達は優しい子になります。経済的な発展は遅れているネパールですが観光客は絶えません。観光客の皆さんは、ネパールに今も受け継がれている「人と人との心の交流」を再発見すべく、ネパールに来ています。ネパール人のその生き方を日本の皆さんにお伝えできればと思って、日々、富山ネパール文化交流協会で活動しています。


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