1. 都市計画をめぐる変化

髙栁百合子〈Profile〉

 

元・国土交通省都市局土木技官。20代で市役所に出向し、市民参画型のまちづくりに注力。長女出産後は研究所に勤務しながら博士号(工学)を取得。2018年4月に富山大学に都市デザイン学部が新設されたのを機に、准教授に着任。五福キャンパスで教壇に立ちつつも、娘の学校の先生には全く頭が上がらない。好物は富山湾のお刺身とお寿司。

※ S:学生 T:教員

S 先生、私は将来、都市計画を仕事にしたいと思っています。やればできますよね!
T んー?それは都市計画の内容によるね。君が考える都市計画の仕事って何かな?
S 都市の中で、道路や公園や鉄道などを、どこにどうやってつくるか決める、都市をデザインする、それが都市計画の仕事です。
T なるほど。これから都市がつくられるような国で働くなら、確かにそれは都市計画の仕事だ。だけど日本だと、都市はもう整備されているけど?戦災や震災で都市が大きく破壊された直後には、白紙に絵を描くようにデザインをする都市計画が活躍した時代はあったけれど。今の日本で、新たに都市を計画し開発していく仕事は、ほとんど無いのではないかな?


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