Vol.13  富山紅茶の会

 2022年11月、富山紅茶の会代表下田美幸さんをお招きして、【旬の王林で楽しむアップルティーの会】を開催致しました。今でこそ、”地紅茶”という言葉が普及しましたが、私が初めて国産の紅茶に出会ったのは20年前くらいだったでしょうか。岡山のお友達から「水車むら」の紅茶を頂いたのです。紅茶=輸入品と思い込んでいた私は、当時相当な衝撃を受けたのですが、その約5年後、ここ富山で富山産の紅茶に出会い更にびっくり。富山で紅茶が作られているのか!?と。2017年、あるイベントで思いもかけず、この紅茶をプロデュースされた美幸さんと初対面となります。それから5年の時を経て、松川茶屋でのイベント開催となったのでした。美幸さんは、初夏の茶摘みや、摘んだ茶葉の製品化、あいまにイベント開催や出展、秋になればアップルティーパッケージ用のリンゴの仕入れ、ほかにも新商品開発など、年間を通して奔走しておられて、一連の作業が落ち着かれる11月に開催となりました。アップルティーのパッケージを初めて知った時、県産のリンゴとのコラボ商品に私はとても感激しました。アップルティーの商品のりんごはドライですが、11月開催なら、収穫したばかりのフレッシュな王林でアップルティーを楽しめるので、イベントではそこに焦点を当てることにしました。富山の地紅茶「くれは」と「あさひ」をまずはストレートで味わって頂き、3杯目に富山市池多の王林を生で使ったアップルティーを出しました。「くれは」の茶葉と生のリンゴを一緒にティーポットに入れて蒸らします。王林の香りが素晴らしく、お茶にする前からリンゴの香りが部屋に漂っていました。海外の紅茶葉とは異なって、地紅茶は渋みが少なく、5分間蒸らしてもスッキリ飲みやすい優しい味。地紅茶はカフェインの含有量が輸入紅茶より格段に少ないのです(美幸さんがデータを取られています)。ところで、なぜ富山で紅茶なのか。呉羽の梨畑は、もともとは茶畑でした。しかし、収益性の高い梨の生産に切り替わったため茶葉の農家さんが激減しました。富山の茶文化を少しでも伝え残そうと美幸さんがプロデュースされて、富山の紅茶が再興したというわけです。まだ2回目のイベント開催が叶っていないので、ぜひとも開催したいなと思っているところです。

 

中村志保〈Profile〉

 

月刊グッドラックとやま編集部スタッフ。桜終了後の松川の魅力も知って頂きたいと《まちなか水辺遊び》と題して、2018年からさまざまなイベントや企画便を開催。富山地域通訳案内士。富山市在住歴20年。1児の母。

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