かっこよかったベン・ビラフロア

新とんかつ
社長 室田 進さん

 

1974年3月、富山市体育館で開催

 1974年3月14日に富山市体育館(当時)で開催された、WBA世界ジュニアライト級タイトルマッチ〝ベン・ビラフロアVSアポロ嘉男 戦〟を観戦していたという室田さん。
 「あの試合、はっきり覚えていますよ。私は大学を出てすぐの23歳。とにかく、フィリピンのチャンピオン(ベン・ビラフロア)が素晴らしいボクサーで好きでしたから、どうにかして見に行かなければ、と。一回この選手を見たい、とにかくこの選手を見たい、の一念で行ったんですよね」
 チケットをどのように買ったかも記憶にないほど、夢中だったようだ。

 

全身バネみたいな感じですごかった!

 「実際見ても、素晴らしかったですね。全身バネみたいな感じで、すごかった。本当に強かったし、かっこよかったです。あれ以来、世界タイトルマッチは見たことないです。ああいう大きい試合は普通、大都市でしかやらないですからね」
 なお、このタイトルマッチは、北日本新聞創刊90周年、KNBテレビ開局15周年を記念して開催された。
 「中村さん(小誌発行人の中村孝一)も見ていたと聞いて驚きました。富山であの試合を見た人と話をするとは、夢にも思いませんでした」と話す。
 ちなみに、小誌発行人の中村孝一は、カトリック富山教会でベン・ビラフロアと出会い、思いがけず交流が始まり、その後、その6日間の交流をまとめた「はばたけ友情の翼」を出版している。


▲WBA世界ジュニアライト級チャンピオンのベン・ビラフロア(左)に、アポロ嘉男が挑戦した。試合は圧倒的にチャンピオン優勢だったが、判定は意外にも「引き分け」であった。


●ベン・ビラフロア(Ben Villaflor、1952年11月10日 〜 )
 フィリピンの元プロボクサー。ネグロス島出身。1968年デビュー。1972年4月25日、18勝(12KO)1敗1引分けの成績でWBA世界ジュニアライト級王座に挑み、アルフレド・マルカノを15回判定で破ってタイトル獲得。1度防衛したものの、1973年3月12日、2度目の防衛戦で柴田国明に敗れ、王座を失った。しかし、同年10月17日に行われた再戦では、持ち前の強打で柴田に1ラウンドでKO勝ちし、タイトルを奪回していた。(Wikipedia)

 


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