社殿が文化財に指定されて100年を迎えた埴生護国八幡宮(小矢部市)


▲日本一の源義仲像の前に設置された紹介パネル。

 埴生護国八幡宮(埴生雅章宮司)の社殿が、大正13(1924)年に特別保護建造物に指定されてから100年を迎えた。その価値を多くの人に知ってもらうため、義仲像向かいに紹介パネルを設置している。
 昭和4(1929)年の法律改正では、国宝に指定されたこともある同社殿。現在は、昭和25(1950)年の文化財保護法の施行により、重要文化財に指定されている。なお、この建物は、約400年前の桃山から江戸初期にかけて、慶長5(1600)年から正保3(1646)年にわたり、加賀藩主前田家によって改造・寄進されたものである。
 埴生護国八幡宮は、木曽義仲が戦勝祈願をしたことで有名で、歴史ロマンが漂う場所となっている。

▲鳩清水。源氏軍が倶利伽羅山中を進軍中に鳩の導きで滝を発見し、兵馬がのどを潤した。

▲約400年前(桃山〜江戸初期)に加賀藩によって寄進された雄大な社殿建築は、国指定重要文化財になっている。

▲蓮沼城主・遊佐義親が寄進した正面参道の石段。

▲富山県指定有形文化財の埴生護国八幡宮文書が納められている宝物殿。木曽義仲が倶利伽羅の合戦の勝利を祈った願文(写)や、佐々成政の寄進状、加賀藩からの祈願を示す書状など45点を数える。

 

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