白山比咩〔しらやまひめ〕神社(石川県白山市)

 今年1月、古代から信仰の対象として崇拝される「日本三霊山」がある静岡県、富山県、石川県の3知事が、地域振興に向けた連携協定を締結した。
 弊誌では2020年10月号で、霊峰立山を御神体山とする雄山神社 前立社壇(岩峅寺)と祈願殿(芦峅寺)をご紹介したので、今回はお隣の石川県の霊峰白山を御神体山とする白山比咩神社を見てみよう。
 案内板によると、白山比咩神社は、遠く神代の昔、生きとし生けるものの「いのち」の祖神である白山比咩大神を祀ったことにはじまる。御祭神は、白山比咩大神【菊理媛神】、伊弉諾神、伊弉冉神。
 神祠の創建は、崇神天皇の7年(紀元前91年)と伝えられる延喜式内の名社。古来「下白山」と称えられた同社は、現在「白山本宮」「加賀一ノ宮」として仰がれ、「白山さん」として広く親しまれる北陸鎮護の大社である。明治維新の後は「白山天嶺」を奥宮、「下白山」を本社とし「国幣中社」として国家の殊遇を受けたが、終戦後の今日は、全国三千有余を数える白山神社の総本社として「白山信仰」の中心をなしている。

 

 

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