サンアントニオの水辺をモチーフにした 河川環境楽園(岐阜県各務原〈かかみがはら〉市)

※この記事の情報は、2012年6月現在のものです。



▲観覧車から見たオアシスパークです。むこうに木曽川が見えますね。

 

東海北陸自動車道に隣接

 インターネットで美しい水辺を検索していたところ、お隣(と言っても、名古屋寄りですが)岐阜県の各務原市に、米国サンアントニオ市の水辺をモチーフにした水路や飲食施設からなる「水辺の散歩道」などを備えた「河川環境楽園」という施設があることを知り、早速出かけて来ました。富山市内からは、北陸自動車道、東海北陸自動車道経由で約3時間半ほどでした。
 ホームページによると、この河川環境楽園は、国営公園(木曽川水園、自然発見館)、岐阜県営公園世界淡水魚園(オアシスパーク)、独立行政法人 土木研究所 自然共生研究センター、東海北陸自動車道・川島PA及びハイウェイオアシスから構成された複合型の公園として整備され、平成11年7月17日に開園したそうです。川島PAから直接入園することができる他、一般道路からもアクセスできます(入園料は無料)。
 平成16年には、高さ70mの観覧車や、世界淡水水族館(アクア・トトぎふ)ができ、平成17年春には、「水辺共生体験館」と「岐阜県河川環境研究所」が新たにオープンしています。
 さて、サンアントニオの水辺をモチーフにした「水辺の散歩道」は、県営公園のオアシスパーク内にあります。
 ちなみに、オアシスパークの開発運営にあたるのは、㈱オアシスパークで、同社は、㈱セガ他9社の民間企業と、岐阜県、各務原市、岐阜市、笠松市、岐南町が出資する民間主導型第3セクターとのこと。オアシスパークの維持・管理・運営の他、オアシスパーク内の商業施設(水中探検レストラン、アミューズメント施設、県産品販売施設、ベーカリーカフェ、デザート カフェ、屋台村、インフォメーション、観覧車)及び付帯施設の維持・管理・運営、川島パーキングエリア内の商業施設(ファーストフード、コンビニエンスストア)の維持・管理・運営を行っています。

【2022/5/11更新情報】
岐阜県営公園 世界淡水魚園(オアシスパーク)は、岐阜県から指定管理者の指定を受けた株式会社オアシスパークが管理運営しています。
株式会社オアシスパークは、中日本高速道路株式会社の他9社の民間企業と、岐阜県および各務原市・岐阜市・笠松町・岐南町が出資する民間主導型の第3セクターであり、中日本高速道路株式会社の連結子会社です。

https://www.oasispark.co.jp/about/






 

景色が次々に変わる楽しさ

 実際に歩いてみると、いろいろな施設がコンパクトな中に上手に配置されているなという印象を受けました。歩いて行くと、次々に景色が変わっていきます。カフェの前を通り過ぎたと思ったら、バーベキューをしていたり、あるいは、遊具で遊んでいたり、屋台の前で順番待ちをしていたりという具合。
 来場者は、家族連れが多く、水路にいる魚にエサ(指定のもの)をあげたり、下から水が出て来る所で裸になって遊んでいたりと、とても楽しそうにしていました。

 

少し横に入ると国営公園に

 オアシスパークの隣には、並行して、国営公園の木曽川水園があり、木曽川の上流部から下流部までの自然を文化を再現しています。にぎやかなオアシスパークから少し横に入ると静かな公園になるので、このギャップもおもしろいと思いました。
 中流部は、じゃぶじゃぶの河原となっており、子ども達が遊んでいる様子はとても絵になっていて、心が癒されます。下流部では、木舟遊覧が運航されていました。10分ほどで中の島の周りをぐるりと回ります。料金は、高校生以上300円、3才以上100円で、お客さんがある程度集まると随時舟が出ていました。





 

サンアントニオとの比較

 サンアントニオの水辺をモチーフにしたとパンフレットにも書かれてある通り、ヒューマンスケールな水辺の散歩道という点で、大変よく似ていると思いました。もちろん、異なる部分もたくさんあります。まず、リバーウォーク沿いの水路で遊覧船が運航されていないこと、また、リバーウォーク沿いにホテルがありませんし、コンベンションセンターや、ショッピングモールもありません。カフェやレストランの数も少ないです。リバー劇場もありません。立地場所も大都市の中心部ではありません。それ以外にも、サンアントニオの場合は、地階レベルに散歩道があり、峡谷のような隔絶した雰囲気がありますが、こちらの場合は道路と同じレベルにあるという違いもあります。
 一方、河川環境楽園の方は、観覧車や子ども用の遊具、バーベキュー広場など、家族向けの施設が充実しています。


▲カフェから見た水辺の散歩道

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