松川茶屋スタッフ座談会 四季の自然あふれる松川で温かなひとときを!

松川茶屋スタッフ座談会
四季の自然あふれる松川で温かなひとときを!

待ちに待ったお花見シーズンが近づき、富山の桜の名所「松川べり」では松川遊覧船が運航を開始する。今回は、遊覧船乗り場・松川茶屋のスタッフの皆さんから、松川の魅力や今後の改善点などについて話を伺った。

 

【座談会参加者】
松川茶屋スタッフ
Oさん(大学院2年生)
Kさん(大学4年生)
Nさん(大学3年生)
Sさん(主婦)
Hさん(主婦)

【司会】
中村 孝一
(グッドラックとやま発行人)

 

 

中村 「グッドラックとやま」の街づくり座談会から生まれた松川遊覧船ですが、運航を始めてから今年で33年目になります。今日は松川茶屋のスタッフとして、日頃、観光客に接しておられる皆さんから、気づいたことや今後の改善点などをお聞きしたいと思います。まずは簡単な自己紹介をどうぞ。

Oさん 北海道出身です。先輩の紹介で大学2年生の春から5年間、こちらでアルバイトをしています。

Kさん 金沢市出身で、2年前に入りました。それまでこの城址公園のあたりに来ることはほとんどなかったので、松川のことは全然知らなかったです。

Nさん 富山市出身で、今年で3年目です。松川茶屋の前を車やバスで通ることはありましたが、この橋の下を船が動いているのは知らなかったです。

Sさん 富山市在住です。主婦をしながら富山の観光に携わる仕事がしたいと、2015年3月の北陸新幹線開業時からこちらで働いています。この新幹線開業で、富山に新しい文化が生まれるのではないか、その時にこの松川一帯が起点になるのではとの思いがありました。

Hさん 私も富山市在住で、今年で4年目です。実家が近くにあるので、この場所は知っていましたが、こんなに観光客や外国の方がたくさん来られるとは知りませんでした。

中村 Oさんは北海道出身ですが、松川遊覧船のことは知ってました?

Oさん いえ、知らなかったんです。大学に入学が決まって、引っ越しの時に祖母とこの川辺りを歩いて、「桜が咲いたらきっと綺麗なんだろうね」と話していた記憶があります。その時に船も見えたので、船が出ているんだなと思いました。その翌年、お花見の時期からバイトを始めたので、すごくたくさんのお客さんが来られてびっくりしました。

中村 富山駅から市電に乗って大学へ通い始めた時、安住橋から遊覧船が行き交っているのを見て、感動してアルバイトに応募したという方もおられたね。

Kさん 桜を見ながら働けるのは、忙しくても楽しいです。地元に兼六園がありますけど、まったく行かないですね。

中村 やはり地元の人は、そこにあるのが当たり前だから行かないんですね。いつでも行けるから、あえて行こうと思わない。
 花見シーズンは金沢からの観光客が多いので、「どうしてわざわざ富山で遊覧船に乗られるの?」と聞いたら、桜の光景が全然違うと。兼六園は四季折々の日本庭園なので、桜の木だけを比べると、松川が圧倒的に多い。その桜のトンネルを船から見るのは、やはり新鮮なんでしょうね。

Hさん 市内に住んでいると、子供の頃に城址公園へ遠足で来たりしたことはあっても、特に行こうとは思わないですね。県民会館などに用事があって来られた年配の方から、「近くにこんな素敵なところがあったんだ!」という声をよく聞きます。
 「桜の頃は綺麗なんですよね」と言われることが多いですが、本当は緑の季節も紅葉も冬景色も、1年を通して美しい所なんですよ、ということをお伝えしていきたいです。

 


▲松川茶屋は、富山市中心部に賑わいをもたらす重要なスポットでもある。

 

 

お花見以外も魅力いっぱいの松川

中村 2年ほど前、あえて桜が咲いていない時期に、全国からの遊覧船のお客様にアンケートをとったんですが、全員から「素晴らしい」との感動の声をいただいたんですよ。

Hさん 桜がないから、そこまで期待されてなかった分、乗ってみたらすごくよくて感動されたんでしょうね。

中村 私もこの遊覧船事業を始める前、神通川の漁師の方に笹舟に乗せてもらったんですが、土手の上から見るのとあまり変わらない、と思っていたんです。ところが実際に乗ってみると、まったく違う別世界になるんですね。
 また、松川遊覧船がオープンする前年の8月、フランス人のファッションコーディネーター、フランソワーズ・モレシャンさんにも試乗していただき、「緑の中の自然が一番オシャレですね」とお墨付きもいただいたんですよ。

Sさん この3月で大学を卒業される方もおられるので、今までの経験から気づいたことや、「こうしたらいいのでは」ということがあったら、ぜひ聞かせてほしいなと思っているんですが…。

Oさん 私たち県外出身の大学生は、遠くまでは行けなくても、松川なら街の中心部だし、手軽に富山の良さを味わえるのかなと思います。アルバイトの立場で言うと、桜の時期は忙しすぎて船に乗ったことがないので(笑)、1回でも乗れると、お客様への対応が違ってくるのかなと。

Hさん 確かにモチベーションが全然変わりますね。

Sさん お店で最初にお客さんとしてコーヒーを飲んでもらうと、接客が全然違ってくるのと一緒だよね。

 

観光客の目線でひと工夫

Oさん あと、川を清掃するための小さい手漕ぎの船が通っていくことがありますよね。その時、お客さんがとても喜んでおられるので、何かああいうものがたまにあると面白いのかなと思います。

Hさん アトラクション的にね。

Sさん 確かに風情があるよね。

Oさん 昔はあんな船だったんだなーと。

Sさん お客さんはこちらが狙っていろいろやっても、違うところで喜ばれるということがありますよね。こっちが見せようと思うものは、なかなか見てくれない。

Oさん あの船も、掃除しているとは誰も思っていないと思います。そういう面で、お花見以外の季節に何かあったらいいのかなと。もう一つは、外国人観光客が多いので、その方たちともっとコミュニケーションができたらよかったかなと思います。

Sさん 春からは北海道での富山松川遊覧船大使だね(笑)

Hさん 彼女たちの発信力はすごいので、卒業した後もSNSなどを通じてぜひつないでいってほしいです。

中村 以前、テレビで見て素敵だったからと、九州からわざわざ遊覧船に乗りにこられた人がおられましたね。

Sさん SNSを見て海外からも来られます。向こうの人たちは、ほんとによく知っておられるから。

中村 YouTubeでは「桜を愛でる遊覧船」というタイトルで、素晴らしい映像がアップされてますが、ウェブでの情報は影響力が大きいですね。Kさんも3月で卒業ですが、何か感じられたことは?

 

人の温かさが松川の良さ

Kさん バイトをいくつもしているんですけど、松川茶屋ですごく思ったのは、周りの人が温かいなと。観光客がたくさん来るところは、サービスがちょっとおろそかになったり、疲れてきたら顔に出てしまったりとなりがちですが、店長はじめスタッフの方が本当に優しい。一人暮らしなのでそんなにたくさんの人と関わらないし、一人でいる時も多いけど、ここで仕事をしているととても居心地が良かったです。

中村 働いている人がそうだと、お客さんもきっと温かい印象を受けておられるでしょうね。

Kさん これからも、この温かい雰囲気がずっと続けばいいなと思います。

中村 まだ卒業ではないですが、Nさんはどうですか?

 

季節の移り変わりを実感する場所

Nさん ここへアルバイトで来るようになって、季節の移り変わりをすごく意識するようになったと思います。今まで桜の咲く時期なんて気にしたことがなかったし、散ってしまっても特に何も思わなかったけど、最近はいつ頃咲くのかなと。
 お花見の忙しい時も、閉店作業が全部終わった後、みんなで夜桜を見るのがほんとに癒しになります。観光客の方や県内の方にも、この場所でぜひ四季を感じてもらえたらいいなと思っています。

中村 富山の春を象徴する松川の桜ですが、今年ももうしばらくでその賑やかな季節がやってきます。松川遊覧船、松川茶屋のスタッフが一丸となって、お客様に富山の素晴らしさを実感していただきたいですね。本日はありがとうございました。

 


▲四季折々の自然を満喫できる松川茶屋の川沿いのカフェテラス。


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