官民連携で知恵を出していこう!

富山市 副市長
三浦 良平 さん
Ryohei Miura

 

 昨年4月に国土交通省からの出向で、富山市副市長に就任。
 「昨年度は単身赴任でしたが、一年近く暮らしてみて、『東京での生活では味わえない豊かな生活が富山にはあるよ』と言って、妻を呼び寄せました」と微笑む。  千石町の住まいから富山市役所へは歩いて通勤。
 「1キロちょっと、2000歩ほどです。まちの中心部にも関わらず四季折々を感じられるのは、東京や大阪では考えられない贅沢です」
 富山市では、ウォーカブルな都市を目指して『とほ活』のアプリも作成し、普及活動をしている。
 「私もインストールしています。いろんなところを歩いていると、ベンチや公衆トイレの位置情報と繋がればもっといいと気づいて、検討してもらっているところです」
 松川べり等で、老朽化したベンチの再整備なども進めている。
 「松川さくらサポーターをはじめ、保全活動に協力してくださっている方々に感謝しています」
 先日、松川沿いを散歩中、アオサギが小魚を狙って首を長くして水中に見入っている瞬間に遭遇。
 「しばし様子を見ていたら、鋭い動きと共にバシャッという水音がしてすぐ元に戻ったんです。一瞬の出来事でした。惜しくも捕り損ねたんですが、バツが悪そうに周りをきょろきょろと見たので、思わずくすっとしてしまいました(笑)」
 15年ほど前、国土交通省河川局の治水課で「かわまちづくり」や、スーパー堤防整備事業を担当し、全国の河川空間と都市空間の交わりを見てきた。
 「地域の特性に合わせて様々な創意工夫をされています。松川も長期にわたる熱心な活動で少しずつ水辺を生かした街並みになってきていますが、もっと良くすることができそうです。それには、ハード整備だけでなく、ソフト施策も大事。コロナ禍で難しいですが、『水辺で乾杯』などミズベリングで報告されているような活動が富山でも日常になればと思います。昨今の経済情勢では、国・県・市のいずれも財政状況が厳しい。そのため、全国の都市公園では、民間のノウハウと資金を上手に組み合わせて再整備する動きが数多く出てきています。今は、民間事業者の投資の決断が難しいタイミングだと思うので、多少時間がかかるかもしれませんが、官民連携で、城址公園と松川が〝魅力的で誇り高い空間〟になるよう、知恵を出していくことが求められると思います」

 

プロフィール ●
1969年(昭和44年)3月、横浜市出身。横浜国立大学大学院土木工学専攻(平成5年3月修了)。平成5年4月、建設省採用。平成18年4月、国土交通省河川局治水課課長補佐。平成24年4月、大阪府高石市副市長。平成28年7月、国土交通省都市局街路交通施設課街路事業調整官。平成31年4月、同まちづくり推進課官民連携推進室長。令和2年4月、富山市副市長。

 


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