8. Park to Park 2023小さな公園めぐり

髙栁百合子〈Profile〉

 

元・国土交通省都市局土木技官。20代で市役所に出向し、市民参画型のまちづくりに注力。長女出産後は研究所に勤務しながら博士号(工学)を取得。2018年4月に富山大学に都市デザイン学部が新設されたのを機に、准教授に着任。五福キャンパスで教壇に立ちつつも、娘の学校の先生には全く頭が上がらない。好物は富山湾のお刺身とお寿司。

 私の研究室では、地方都市で歩行者優先の都市空間を再生していくために必要な計画手法を研究しています。大学に着任した2018年からの3年間は、富山駅周辺および総曲輪周辺の歩行者実態調査を行いました。その結果、この2つのエリア間を回遊する行動がほとんど見られなかったことから、研究室が発足した2021年からの3年間は、このエリアで毎年11月に、Park to Parkという名称で、歩行者空間を再考するための小さな社会実験を実施しています。そして今年も、11月3~5日のイベント《まちめぐりとやま》の期間に合わせて、富山駅と城址公園の間に点在する小さな公園めぐりウォークラリーを行います。
 この企画の背景には、富山市内には、都市計画において定められている標準的な公園の面積を大きく下回るサイズの、小さな規模の開発公園の数が多いという事情


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