【其ノ百四十四】村八分なのでは…

　三月以来、ウイルス騒ぎの暮らしはいかがですか。もう七月になるのに今年はなかなか元のようにはならないでしょう。新しい暮らし方など、マスコミや行政で声を上げております。そう簡単にいかないでしょう。そもそも、暮らしなどは毎日の積み重ねのようなものです。簡単に変われるようなら、そんなものは暮らしでもなんでもありません。暮らしとは、日々の繰り返しが積み重なり出来上がるものだと思うのです。
　お国の方が民度が高いと言われたようですが、裏を返せば昔の村八分のような世界が戻りつつあると思うのです。他人を思いやる気持ちより周りに迷惑をかけないようにと、他人の営みに足を踏み入れているようなものです。怖いのは、それが正義のようになり、王道をまかり通るようになることです。私も戦後生まれですが、今のマスコミと人の動きが、まるで戦時中のように思われるのです。三密と言われ、ソーシャルディスタンスなどわかったような摩訶不思議な言葉で、距離こそ離れたものの、他人の生活に眼を光らせ、スキあらばお上に御注進。そんな国に住みたくはありません。そう思うのは私だけですね
　いやはや　まいどはや