【其ノ百四十九】毎年のことですが…
毎年のことですが暮れになると「一年は早いね」と口に出してしまう。歳を重ねると早いんだ、とみんな言い訳をしながら。今年はコロナ禍で、老いも若きも、〝気がつけば年の瀬〟と思っているのではないだろうか。コロナに始まり、コロナに暮れていく年となるのでしょう。終息は、私は無いような気がする。新しい暮らしなどと言われて、人と会わないリモートなどで会話を交わして、さも会っているつもりになる。まるで漫画家手塚治虫が予言したような未来の暮らしになってしまうのだろうか。
付き合いだと言われて面倒だったことを思えば、コロナを言い訳に断っても嫌がられないのはちょいとありがたいとも思う。それでも、まるで人と会うこともなく過ごすことなど、人はできないものだと思う。GoToなどという言葉に浮かれ動き出すのも、また人と会えなかった裏返しに思う。ことほど人は、人とともに生きて暮らしていくものなのでしょう。こんなコロナ禍など、ウイルスさえも世界では国どうしの非難や攻撃のもとになるのはなんだかなぁ。来年が良い年であります様に。これも毎年のことですが…
いやはや まいどはや