【其ノ百九十二】あなたはどうする？

　年に幾度か釧路に落語巡業に伺います。足を伸ばせば、釧路湿原や阿寒湖や鶴居村など観光地があります。終演後、懇親会があります。必ず、本州から移住してきた方がいます。早くから都会に見切りをつけた方、定年後の新たな暮らしや、仕事で来た方など、理由は様々です。大都市から比べれば、寒ささえ凌げれば、雪もさほどなく梅雨もなく、広々とした土地に贅沢にゆったりと家を構え、街に溶け込み自分の時間を過ごされている。こんな素敵な場所で仕事をしながら暮らすことが出来たら良いなぁと想い描くことはあります。釧路に限らず富山でも移住してきた方を知っているし沢山いらっしゃる。しかし、ふと考えてみると簡単なことではないのです。やってみなければわからない向き不向きはあります。第一に移動手段。電車もバスもない免許も無い、徒歩圏内にお店も病院も郵便局も役場など何もない、ご近所と言ってもすぐ隣ではない。ネットがあり物は届けてもらえる、なんてそんな簡単なことではないのです。郵便物とか新聞が、宅配か郵便局員かどちらかだけが、それも人手不足で毎日とは限らない。さてそんな中で皆さんはいかがなさいますか？ どうも私は向いてない組の人のようです。
　いやはや　まいどはや