歴史ある松川をにぎわいづくりに活かそう!

富山県土木部長
林 正之 さん

 明治16年、治水事業の推進のため、石川県から分県した富山県。それ以降、斬新な治水事業や都市計画が行なわれてきた。昨年4月から県土木部長を務める林さんに、富山県のこれまでの土木事業の歴史や、今後のまちづくりについて聞いた。

 昭和39年(1964年)7月に氷見の胡桃(くるみ)で大きな地すべりがあって、集落87戸が全壊したんです。その年はオリンピックがあり、学校でテレビを見ていた時に、近所の顔見知りのおじさんがブルドーザーに乗って、地すべりの復興をしているところが映ったんです。やっぱり、子どもの頃って、テレビに映ると、有名人に見えるじゃないですか。すごいなーと思って。災害を防ぐのが男の仕事だ、みたいに思って、なんとなく土木の道に進む契機になったのかなと思いますね」と振り返る。これまで、都市計画を中心に、県の土木行政に携わってきた。
 「松川というのは、昔の神通川の名残りで、富山城があり、神通川が蛇行して流れていた、と。それを明治34年から馳越線工事で直線化したら、三日月型の廃川地が残って、その南側を松川として残し、北側を埋め立てたんですね。それは、富岩運河の整備、区画整理、7本の街路の整備という一石三鳥の都市計画事業だったわけです。ですから、松川は神通川の歴史のつまった川なんですね」
 今年3月14日に北陸新幹線が開業し、多くの観光客が市内中心部に立ち寄るようになった。
 「松川は、まさに中心部にあって、富山城、高志の国文学館、TOYAMAキラリ、富岩運河環水公園などを回遊する時に、非常に重要なポイントだと思います。ですから、松川をもっと整備し、今後のにぎわいづくりに活かしていくべきですね。物語性も大事ですから、例えば富山ゆかりの滝廉太郎のオペラをどなたかされたらいいなと思いますね」

 

はやし・まさゆき●
昭和32年(1957年)3月29日、氷見市生まれ。高岡高校、京都大学土木工学科卒。
富山県庁に入庁。平成4、5年頃の2年間、都市計画の技術指導でインドネシアへ。都市計画畑が長く、砂防を担当したことも。平成26年4月、土木部長に就任。
○好きな言葉…「日々精進」 ○趣味…ガーデニング 「花を育てたり、果樹を植えています。花はバラやクレマチスなど。バラは70品種程あります。毎年6月初めのバラの見頃には、知り合いを呼んで氷見牛でバーベキューをしています。果樹は、今年初めてブルーベリーを植えました。梨は7年目程で、今年初めて食べられるぐらい(20個程)なりました。リンゴも20個程。造園屋に勤めていた父がいろいろ木を植えていて、亡くなってからその世話をしなきゃいけないと庭いじりを始めたのがきっかけです」 ○お子さん…「娘が一人います」

 


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