『遊覧船から路面電車が見える街』を売りに、世界に発信していきたい
富山市商工労働部長 上谷 修 さん
滝廉太郎が少年時代を過ごし、『荒城の月』のモデルとなったといわれる富山城。その城址公園東側に観光案内所を建設し、来年春から、観光客に甲冑の着用を体験してもらうサービスを始める富山市。これまで、市観光振興課長を4年務め、昨年から商工労働部長として、富山市の観光振興を推進する上谷さんに話を聞いた。
「今年7月、富山市としては初めて、香港の旅行代理店を訪ね、富山の観光スポットを組み込んだ商品の開発を働きかけてきました(乗り継ぎの関係で、台北の旅行代理店も訪問)。県では規模の大きい事業者さんと一緒に行かれていますので、私達は規模の小さな事業者さんを中心にお声がけをしました」
観光課長時代、富山市の観光ポスターがなかったため、県の「富山で休もう。」のポスターとコピーを揃えた富山市版のポスターを作るなど、新しい取り組みにもチャレンジしてきた。
来年春に城址公園にオープンする観光案内所でスタートする「甲冑の着用体験」は、大山地域の「おおやま佐々成政戦国時代祭り」で使っている武将や足軽のよろいのレプリカを使用する。
「それを目的に富山に来られるようになるかわかりませんが、『富山に行ったらこんな楽しみもあったぞ』と口コミで広めて頂ければ、何かと兼ねて富山市へ行ってみようという方も増えるのではないでしょうか」